欧州で続出するフィンテックのビリオネア
しかし、同社にとって最大の課題は人件費だ。総人件費は2019年の8200万ドルから2020年には2億3500万ドルに増加し、2020年のスタッフコストは、売上の74%に達していた。
それでも、投資家は同社とフィンテックの未来を信じている。Crunchbaseが7月7日発表したデータで、2021年上半期の世界のベンチャーキャピタルの出資額の総額は、史上最大の2880億ドルに達しており、2020年下半期の額から約1100億ドルの増加となっていた。
投資家の資金の集中とフィンテックへの関心の高まりによって、欧州のこの分野では複数のビリオネアが誕生した。そこに含まれるのは、Wiseの共同創業者であるクリスト・カーマンとタヴェット・ヒンリクス、Checkout.comの創業者であるギヨーム・ポサーズ、Klarnaの共同創業者であるセバスチャン・シエミアトコウスキーとヴィクター・ジェイコブソンなどだ。