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I cover the work and wealth of Europe's richest.

ニコライ・ストロンスキー(Photo by Kimberly White/Getty Images for TechCrunch)

ロシア出身の起業家ニコライ・ストロンスキーが6年前に設立したロンドンのデジタル銀行「レボリュート(Revolut)」は7月15日、ソフトバンク・グループのビジョン・ファンド2(SVF2)とタイガー・グローバルが主導する資金調達ラウンドで、8億ドルを調達したと発表した。同社の評価額は驚愕の330億ドル(約3.6兆円)とされた。

レボリュートは現在、英国で最も高価値なフィンテック系スタートアップとなっている。創業者の37歳のストロンスキーは、同社の20%以上を所有しており、フォーブスは彼の保有資産を71億ドルと試算している。

ストロンスキーは声明で、「グローバル金融スーパーアプリ」を創出するためのミッションを推進していくと述べた。

レボリュートは、2020年2月の調達時に55億ドルの評価を受けて以来、その価値を500%上昇させた。しかし、2020年12月期の実績は3億700万ドルの売上に対し2億1700万ドルの損失だった。また、その前年の2019年も2億2900万ドルの売上で、1億4800万ドルの損失だった。同社は顧客の獲得を優先し、資金を燃焼させ続けている。

ソフトバンクのシニアインベスターのカロル・ニウィアドムスキーは声明で、「レボリュートは、金融サービスの役割を再定義し、欧州のネオバンキング部門の最前線に立っている」と述べた。

レボリュートは今回の調達資金を、米国の顧客サービスの拡大と、インドやその他の国際市場への参入のために用いるという。

英国のリシ・スナック財務大臣は、同社の声明の中で「レボリュートがさらなる資金調達により、拡大を計画していることは素晴らしい。同社のような英国のフィンテック企業のサクセスストーリーがさらに増えることを期待したい」と述べた。

投資家は、レボリュートの成長に魅了されている。2019年から2020年にかけて、同社の主力であるリテールバンキングのユーザーは1000万人から1450万人に増え、ビジネス顧客も22万社から50万社と2倍以上に増えた。2020年にレボリュートは、リトアニアの銀行免許を取得し、その後ポーランドでも免許を取得したことで、欧州で広く銀行サービスを提供するための足がかりをつかんだ。

編集=上田裕資

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