発表会には、明治大学 国際日本学部 特任教授の沼田優子氏も登壇。米国の投資信託の例に対面での購入比率が高いことを挙げつつ、対面によるアドバイスのみに集中することは潜在顧客層を狭めるだけとし、簡易対面によるアドバイスが積極的な運用に繋がると説明した。
明治大学 国際日本学部 特任教授 沼田優子
こうした潜在ニーズをすくい上げ、不安なく少額からの資産形成をサポートするのがザ・ハイブリッドだ。運用資産が少なくても始められるロボアドと、プライベートバンクのような富裕層向けサービスの間を埋めるサービスとして開発された。
すべてをロボ任せにするのではなく、ロボを活用しながら、フィデリティの運用部門が運用状況のモニタリングやポートフォリオの最適化を担うほか、アドバイス担当者が資産運用開始前のお客様サポートから運用開始後の定期的なフォローアップを行うなど、「ロボ+ヒト」が顧客に寄り添い資産運用をサポートする。
運用開始後も万全のフォローアップを図る
ザ・ハイブリッドでは、「アドバイス担当者付きコース」と「ネット完結コース」の両面で対応する。「アドバイス担当者付きコース」は経験豊富なアドバイザーが、ライフプラン相談を通じて、長期的なアドバイスを提供する。最低契約金額が300万円からで、手数料(年率、税込)は純資産額に対して1.52-1.58%程度。
独自の「ライフプラン相談ツール」で、退職時期やその後のイメージをヒアリング、相談内容をもとに、より最適と考えられるプランをご提案し、顧客と一緒に検討する。また、運用開始後は、経験豊富なアドバイス担当者が電話での定期的なフォローアップを行うという。
一方、「ネット完結コース」は1万円から始めることができ、手数料(年率、税込)は同0.97-1.03%程度。少額からネットで始めてみたいという人向けだが、フィデリティのコールセンタースタッフが質問に答えるというフォロー体制を用意する。
フィデリティ証券 執行役員 個人金融サービス本部長 久保田誉
フィデリティ証券は、世界有数の独立系資産運用グループであるフィデリティ・インターナショナルの一員だが、このザ・ハイブリッドは、海外のモデルや潮流を踏まえた、世界基準の新しい資産運用サービスとして、個人投資家にこれまでにはない価値を提供することになりそうだ。