ビジネス

2021.07.17 08:00

ヴァージン社CEOが語る、宇宙旅行「年間400回」実施への野望


収益源の多角化


モルガン・スタンレーは直近のレポートで、同社のフリーキャッシュフローが黒字になるのは2028年になると予測したが、コルグレイザーは「世の中には多くの財務モデルがあり、データが見過ごされている場合もある」と述べ、この予測を否定した。

ギャラクティック社には、さらなる資金を獲得する方法が他にもある。同社は2013年に宇宙旅行のチケット販売を停止していたが、コルグレイザーによると、夏か秋には追加のチケットを売り出すという。また、科学研究プロジェクトの受託からも収益をあげる予定だ。

ブランソンが搭乗した11日のフライトでは、同社のバイスプレジデントのシリシャ・バンドラが、フロリダ大学から受託した実験を行ったが、同社は1回のフライトで約60万ドルの収益をそこから得られるという。

コルグレイザーは、同社が今後の数年の間、顧客エクスペリエンスと研究事業の両方で規模を拡大することに専念し、他の収益機会も模索していくと述べた。「私たちは本当に興味深い組織と会社を持っており、他のこともできると考えている。しかし、まずは経済的なエンジンを動かしていく」と彼は話した。

編集=上田裕資

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