ビジネス

2021.07.16

セコイア・キャピタル主導で25億円調達の保育サービスOtterの野望

Getty Images


保育サービスを安価でフレキシブルに提供する


彼女は最近、家事サービスプラットフォーム「Thumbtack」で法務部門の責任者を務めたSteven SigerをCOO(最高執行責任者)兼CLO(最高法務責任者)に、エアビーアンドビーの初期社員の1人であるDave WilernをTrust and Safetyチームに採用した。

Otterのプラットフォーム上では、保護者と保育者がそれぞれ育児のスタイルやアプローチ、スケジュールに関するアンケートに答える。マッチングが発生すると保育者のバックグラウンドチェックが行われる。その後、保護者と保育者が直接やり取りをし、両者が満足すると商談が成立する。

メイヤーによると、保護者は保育者をより身近に感じることができ、保育者は普段から行っている育児で報酬を得ることができるため、両者から高い評価を得ているという。Otterはシカゴとニューヨークでサービスを展開しているが、人気が高く、現在は順番待ちだという。同社は、近い将来他の地域にも進出する予定だ。

コロナ禍での保育問題に焦点が当たる中、働く親が抱える問題は長らく解消していない。セコイアのパートナーで、今回のシリーズAラウンドを主導したJess Leeは、Otterは保育サービスをより身近なものにし、パンデミックが収束した後も長く利用され続けると考えている。

Leeによると、保育園やベビーシッターのサービスは柔軟性に欠けるが、Otterはそうしたニーズにも応えることが可能だという。「Otterは保育サービスをより安く、より柔軟にすることができる。保育士不足が叫ばれる中、在宅で育児に従事している親の協力を得ることで、問題を解決することができる」とLeeは述べた。

編集=上田裕資

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