「10歳で英検2級合格」を叶えたインプット法は、『聞くが9割』

『「自宅だけ」でここまでできる! 「子ども英語」超自習法』


「インプット」と「アウトプット」の連動ができたらシメたもの


(本書で説明する)「おうち英語」とは、「家庭で子どもに英語を触れさせる/学ばせること」を指します。もちろん、英会話教室や英語塾に通いながら、併用するのもOKです。大きく分けると、次の4つのことを行います。

(1)「インプット」(聞く、読む)
(2)「アウトプット」(話す、書く)
(3)「インプット」を「アウトプット」に連動させる
(4)英検や英語教材を上手に使う

たった4つのポイントを効果的に使う


(1)の「インプット」。おうち英語では一番大事です。英語の音を聞く。英語の文字を読む。ここにたっぷりと時間をかけます。お子さんの成長や興味に合わせて、内容を変えていきながら、たくさんの英語に触れさせましょう。とりわけ「聞く」の時間を長く取るのがポイント。未就学の年齢でしたら、「聞く」が9割以上でOKです。

(2)の「アウトプット」は、英語を話したり、英語の文字を書いたりすること。インプットした英語を使って、実際に口や手を動かします。「話す(発音を真似ることも含む)」は「聞く」と「聞くは同時並行で行います。「書く」はひらがなが書けるようになってから、または小学校に上がるまで待ってOKです。ここまでが、「大切なゴールその①子どもが英語を好きになる!」の基礎になります。

(3)は、自分のなかに「取り入れた英語」を使って、「英語で発信する」ことです。これができることが、息子10歳が英検2級に合格。公開、母の逆説的『自宅英語学習法』で触れた「英語学習の3つの大切なゴール」の「その(3) (将来ビジネスで使える『コミュニケーション力』と『教養力』を育む!)」の基礎になります。

「インプット」を「アウトプット」に連動させるきっかけをつくるために、おうちでできることの具体例を紹介します。

1.会話のキャッチボール

お子さんに英語でシンプルな質問をして、答えてもらい、そこからまた質問をして、答えてもらう……という会話のキャッチボールを行う。

親:“How was school today?(今日は学校どうだった?)”
子:“The school lunch was pretty good.(給食がおいしかった)”
親:“What did you eat?(何を食べたの?)”
子:“Curry and rice.(カレー)”
親:“Did you have a second helping?(おかわりした?)”

2.英語で自己紹介

お子さんに英語で自己紹介をしてもらう。初めて会う人に自分のことを知ってもらうつもりで基本的な情報を伝えてもらいましょう。さらに、自己紹介を受けてお子さんに質問をして会話を深めても。

子:“My name is Kaori. I’m 7 years old. I have a younger sister who is 5 years old. I like reading and playing piano.(私はカオリです。7歳です。5歳の妹がいます。好きなことは読書とピアノを弾くことです)”

親:“Are you reading a book right now? Can you tell me the story? (今、何か本を読んでいますか? どんなストーリーですか?)”

3.好きなことについて話す

お子さんに、自分の好きなことについて、なるべく詳しく英語で説明してもらう。

子:“I like playing soccer very much. I’m a keeper in a club team. There will be a soccer match next Sunday. I will do my best.(僕はサッカーが大好きです。クラブチームでキーパーをしています。次の日曜日に試合があります。全力を出せるようにがんばります)”

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4.1〜3について、英文で書いてみる

きっとお子さんは「えーっと、〇〇って、英語でなんて言うんだっけ」と言葉に詰まることがあるでしょう。そこがチャンスです。

すかさず「一緒に調べてみようか」と単語を確認して、正しく言い直してみましょう。

これは、英語をすらすら話す・書くための訓練ではありません。これまで自分が貯えた「英語の情報」を使って、自分が発信したい内容や自分にまつわる情報を「アウトプット」する訓練です。

将来的に、英語でコミュニケーションができるようになるためには、まずは自分のことや、興味関心があることを、英語で発信できるための基礎をつくっておくのが大切です。間違えてもいいし、シンプルな表現でOKです。何度もくり返して言っているうちに、「自分まわりの」英語が身についてきますよ。
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文=鹿田昌美 構成=石井節子

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