息子10歳が英検2級に合格。公開、母の逆説的「自宅英語学習法」

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■教養力とアウトプット力を同時に伸ばす


インプットした知識を自分なりに消化して「教養」へと熟成させることが大切です。そして、自分のなかに貯えた教養を上手にアウトプットできる能力が「コミュニケーション力」なのです。本書では、英語の「インプット」から始めて、それが豊かな「アウトプット」へとつながるように、お子さんが興味のある分野を、親が見守り、伸ばしていくためのヒントを紹介します。

正しく文章を理解する、情報の取捨選択ができる、人の話をきちんと聞ける、自分の意見をまとめて人にわかりやすく伝えるというスキルは、大人になってからも大切です。日本語以外の言語を学ぶことで、自分とは違う人の立場からものごとを考えたり、自分にとって当たり前のことを他の言葉で説明したりという意識を持てるようになります。

これは思いやりの心にもつながりますし、多様性を理解して柔軟にコミュニケーションを取る能力にもつながります。そういったことが、将来的に社会人になってからも役に立つというわけです。

■英語を身近にしておくだけで


子どものうちから家庭で英語になじんでおくと、英語学習へのハードルが下がり、将来使いこなすのもラクになります。単に英語を覚えるのではなく、日本から海を超えたところに住んでいる人を思いやれる子に育ってくれたら嬉しいですよね。それこそが、グローバルな視点を持つということです。本当の意味での「グローバル教育」を、ご家庭のリビングルームから始めてみませんか?

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鹿田昌美◎翻訳家。訳書は、『世界を知る101の言葉』(飛鳥新社)、『レディ・レッスン』(大和書房)、『いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』(ダイヤモンド社)、『超速』(サンマーク出版)、『すごいぞ! 進化 はじめて学ぶ生命の旅』(NHK出版)、『朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド』(大和書房)など70冊を超える。一人息子は10歳で英検2級に合格した「英語少年」でありながら、日本の民話と歴史が大好き。

文=鹿田昌美 構成=石井節子

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