ワクチン否定論者に私たちはどう対処するべきか

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むしろコロナワクチンは、過去最短で実現した驚異的なサクセスストーリーであり、科学が最も複雑な問題を解決できることを証明するものだ。そして何よりも、将来へ向けた大きな進歩であり、これに使われた技術はマラリアやがん、多くの心血管疾患を含む幅広い病気の治療に利用される可能性がある。

その技術とは、mRNA(伝令RNA)だ。比較的容易に大量生産できるmRNAは、世界を変えようとしている。自分の命を救う可能性のあるテクノロジーに反対する理由などあるだろうか?

間もなく登場する新たなタイプのワクチンは副反応なしに他のワクチンと併用できるもので、おそらく私たちにとって必要なものとなるだろう。否認主義は打破されなければならず、必要であれば反ワクチン論者は恥さらしとして批判されるべきだ。

米国では、一部の人々がイェルプなどの口コミサイトでワクチン接種証明の提示が必要なレストランやバーを批判する書き込みをしている一方で、従業員にワクチン接種を義務付ける企業・組織は増加。法律は、こうした組織の側についている。ヒューストンでは、従業員にワクチン接種を義務付けた病院を提訴した職員177人の訴えが、裁判所により退けられた。判事はその際、原告の主張を一つずつ論破してまでみせた。

否定論者の主張は、時がたつにつれて誤りであることが露呈するものだ。しかし新型コロナウイルスの場合、悠長に構えている時間はない。否定論は対処し、隔離して、無効化する必要がある。ワクチン否定論は野蛮であり、容認できないものだ。

編集=遠藤宗生

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