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だが、インターナショナル・ボーナスプール(外国の若手選手との契約に関して設けられている契約金の上限)の対象だった大谷は待つのではなく、わずか230万ドル(約2億5300万円)でエンゼルスと契約を結ぶことを選んだ。実働3年で年俸調停権を取得するまでの収入は、合計およそ190万ドルだった。

さらに、大谷は今シーズンの開始前、2年総額850万ドルでエンゼルスと契約することで合意した。入団後のケガと、パフォーマンスへのその影響を考慮したのだろう。

ただし、チームとメジャーリーグにとってのその真の価値から考えれば、今年の年俸わずか300万ドルでの大谷とエンゼルスの契約が、プロスポーツ史上「最も格安」であることは間違いない。スカウトたちは、大谷の今シーズンの契約金は、5000万~6000万ドル、またはそれ以上でもおかしくなかったと考えている。

大谷のチームメイト、マイク・トラウトは2019年、12年総額4億2600万ドルで史上最高額の契約を結んでいる。ロサンゼルス・ドジャースの投手トレバー・バウアーは今年、1シーズンの契約額で最高額となる年俸4000万ドルで契約した。

大谷の代理人は今後、NFLカンザスシティ・チーフスのクォーターバック、パトリック・マホームズが結んだ米国のプロスポーツ史上最高額となる「10年総額5億300万ドル」以上の契約金を、狙うこともありうるだろうか?

契約するのがどのチームになろうと、大谷の契約金はいずれ、彼の本当の価値に見合った額に近づいていくはずだ。関係筋によると、すでに複数のチームがトレードでの大谷の獲得について、エンゼルスに話を持ち掛けているという。もちろん、「ノー」の回答しか得られていないということではあるが──。

編集=木内涼子

MLB大谷翔平

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