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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平(Rob Tringali/MLB Photos via Getty Images)

米メジャーリーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、いつまでこれを続けることができるだろうか。フリーエージェント(FA)となる2023年シーズン終了後には、前例のない金額を動かすことになるだろう彼の「二刀流」は、持続可能なのだろうか──?

そうであることを期待したい。TV画面に映し出される大谷は、まさに必見だ。投手と打者を両立する二刀流の選手として、唯一「ショータイム」と比べることができるのは、1918~19年にかけて活躍した当時のベーブ・ルースだけだ。

ただ、選手らの才能を評価するスカウトたちは、大谷が長期にわたって二刀流を続けていくことに、懐疑的だ。所属するチームのため、日本にいた大谷をおよそ1カ月にわたって追い続けたものの、獲得はできなかったというナショナルリーグ(NL)のあるスカウトは、「彼はいずれかの時点で、どちらかを選ばなければならないだろう」と話す。

もちろん、試合に利害関係を持つすべての人たちが、彼にこの独特なスタイルで成功し続けてほしいと願っている。だが、彼の負傷歴(2018年に内側側副靭帯を再建するトミー・ジョン手術を受けた)からみれば、二刀流の継続は実際に可能なのかと疑問に思うのも、無理のないことだ。

アメリカンリーグ(AL)のスカウトの一人は、「彼にはむしろ、すべての試合に出場し、ライトを守って欲しい」 「投手と野手は、準備の仕方がまったく違う」と語る。

このスカウトは、大谷は回をまたいで投げる、あるいは重要度の高い場面で起用される中継ぎピッチャーになる可能性もあるとみているようだ。だが、彼の主な役割は、「容赦ないバッターであるべきだ」と。

エンゼルスは「格安」で契約


これまで、大谷にとっての最優先事項は、報酬ではなかった。不備があると考えられる現行のシステムにより、MLBに移籍した当時の(22歳だった)彼は、2億や3億ドル(約220億~330億円)といった金額で契約するには、まだあと数年待たなければならなかった。

編集=木内涼子

MLB大谷翔平

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