ビジネス

2021.07.09

ランジェリー業界、新旧リーダー企業の現状と今後の展開

Kevin Mazur/Getty Images for Savage X Fenty


サベージxフェンティは2021年2月、プライベート・エクイティ会社「Lキャタルトン」が主導する資金調達で1億1500万ドルを獲得した。獲得した資金は、欧州進出のほか、アスレチックウェアの商品開発に投じられると報道されている。

サベージxフェンティは2018年に創業されたばかりだが、2025年にはグローバルリーダーになる勢いだ。そのころには、女性のアクティブウェア市場が2169億ドル規模に達すると見られている。

ヴィクトリアズ・シークレットは、VSコレクティブの展開をスタートさせたほか、スポーツウェア分野への進出も目論んでいる。しかし、その前にはとてつもない競争相手が立ちはだかっている。アスレチックウェア市場では、サベージxフェンティの進出計画に加えて、アスレタやルルレモンなどのトップブランドが優位に立っているのだ。

1億ドル超の資金を獲得したサベージxフェンティは、評価額が10億ドルに到達。また、2020年は200%を超える売上増となった。

言うまでもないことだが、リアーナのようなサクセスストーリーは非常に珍しい。カリブ海の小さな国バルバドス出身の黒人女性である彼女は、2018年に同ブランドを立ち上げて以降、2021年2月の資金調達の前にも、ラッパーのジェイ・Zが立ち上げたマーシー・ベンチャー・パートナーズや、アベニール・グロース・キャピタル、トリプルポイント・ベンチャーズから、総額で7000万ドルの資金を調達してきた。

ヴィクトリアズ・シークレットの市場シェアは、2016年にはおよそ80%だったが、2019年には65%に減少した。包括性を打ち出した「VSコレクティブ」では、ブランドの新たな顔として、さまざまな有名人を起用し、市場シェアの挽回を目指している。

具体的には、チャリティー活動にも熱心に取り組むインド出身の女優プリヤンカー・チョープラー・ジョナス、ジェンダー平等を訴えるサッカー選手ミーガン・ラピノー、2022年冬季オリンピックへの出場が期待されるフリースタイルスキー選手で、モデルでもあるアイリーン・グー、プラスサイズモデルのパロマ・エルセッサー、南スーダン出身のモデルであるアドゥ・アケチ(Adut Akech)、トランスジェンダーモデルのヴァレンティーナ・サンパイオ(Valentina Sampaio)、写真家アマンダ・デ・カディネット(Amanda de Cadenet)というメンバーだ。

ヴィクトリアズ・シークレットのこうした包括性への新たな試みを、あなたはどう評価するだろうか。

翻訳=ガリレオ

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