I write about the future of mobility and evolution of transportation.

Bill Clark/CQ-Roll Call, Inc via Getty Images

全米鉄道旅客公社アムトラックは、旅客鉄道サービスの刷新に向けて総額73億ドルを投じる予定だ。同社はその取り組みの一貫として、カリフォルニア州にあるシーメンスの支社に低公害で快適な新世代の列車の製造を依頼した。

ドイツのシーメンスの鉄道事業部門「シーメンス・モビリティ」は7月7日、アムトラックから34億ドル(約3760億円)相当の契約を獲得し、カリフォルニア州サクラメントにある鉄道工場で最大73編成の列車の製造を行うと発表した。契約期間は2030年までで、最初の車両は2024年に運行開始予定だ。

これらの列車の電源は、一部の路線では電気のみとされ、その他の路線ではディーゼルとチタン酸リチウム電池のハイブリッドシステムが使用される。

「新型車両は、40~50年前に製造された老朽化した車両を最新機器に置き換え、鉄道旅行の未来を再構築するものだ。当社は快適で安全な旅行を顧客に提供するとともに、カーボンエミッションを削減していく」と、アムトラックCEOのビル・フリンは述べた。

鉄道好きで知られるジョー・バイデン大統領は、米国の旅客鉄道サービスを刷新し、CO2排出を削減することを目指しており、今回の契約は、連邦議会が大規模なインフラ法案を承認する前に締結された。先月発表された超党派のインフラ計画が成立すれば、旅客・貨物鉄道の改良に新たに660億ドルの予算が割り当てられる。

新型車両はシーメンスのVentureシリーズをベースとしたもので、米国ではすでに民間旅客鉄道会社のブライトライン(Brightline)が南フロリダで運行している。これらの車両の客室には電源コンセント、USBポート、Wi-Fi、パノラミックウィンドウなどが搭載され、より広々とした空間で、より良いエクスペリエンスが提供可能という。

「新しい列車にはエアサスペンションが装備され、より広い座席、より広い通路、より良いアクセス環境、より大きな窓が導入される。当社は列車そのもののサイズは変えず、内部空間を最大化するための努力を重ねてきた」と、シーメンス・モビリティのプレジデントのMichael Cahillは述べた。

編集=上田裕資

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