6月30日にローンチした「ファーフェッチ・ドネイト U.S.」は、スレッドアップのRaaS(Retail as a Service)をベースに運営される。同RaaSは、ブランドや小売業者向けに、技術と物流の面から循環型ファッション体験を提供するプラットフォーム。ファーフェッチは、スレッドアップのRaaSを通してホワイトラベル製品を提供する最初のパートナーとなる。
今回の発表は、2019年10月に英国でスタートした「ファーフェッチ・ドネイト」の成功を受けてのものだ。
リセールと寄付のハイブリッドモデル
スレッドアップでアイテムが販売された場合、売り手は、支払総額の少なくとも50%を、厳選された慈善団体に寄付することになる。残りの金額は、ファーフェッチのショッピングクレジットとして付与される。
ファーフェッチのサステナブルビジネス部門責任者トーマス・ベリーは、「スレッドアップと提携し、ワードローブを一新する簡単でサステナブルな方法を米国の消費者に提供できることを嬉しく思う」と語る。
右)トーマス・ベリー(Jeff Spicer/BFC/Getty Images for BFC)
「ファーフェッチ・ドネイトは、従来の寄付体験を向上させる革新的サービスだ。簡単で、消費者にも見返りがあり、高品質な製品の寿命を伸ばすというポジティブな効果と、慈善団体を支援できるというメリットがあう。スレッドアップは、これらをシームレスかつ大規模に実現する手助けをしてくれる」
「これは、リセールと寄付のハイブリッドモデルだ」とベリーは言う。
「顧客が不要になった衣類をまとめて中古販売し、収益の一部は、顧客自身が選んだ慈善団体に寄付することができ、残りは顧客自身に還元される。スレッドアップは世界屈指のリセールサイトであり、この分野で突出した専門性を備えており、すでに類似のサービスを提供している。我々は、すぐれたチャリティへの寄付の要素を追加して、リセールの価値を高めたいと考えている」