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(C)DRIVE TLV

自動車業界の大手とスタートアップを結びつけるハブの役割を果たすのが、イスラエルのテルアビブに本拠を置く「DRIVE TLV」だ。同社を2017年に設立したタル・コーエン博士は、「スタートアップと大手の双方が勝者になれるプラットフォームにしたい」と語る。

博士は、小規模なスタートアップにマネタイズの機会を与えている。DRIVE TLVの中心となるプログラムのFastlaneに参加したスタートアップは過去4年間で、累計10億ドル以上を調達したという。

参加企業らは、さまざまなレベルの自動運転や先進運転支援システム(ADAS)、コネクティビティ・ソフトウェア、車両検査システム、スマートシティ・アプリケケーションなどを手がけている。

DRIVE TLVは先日、テルアビブ近郊にテストコースと研究開発センター「POWER by Drive」を開設し、そのキャパシティを拡大している。ここには、ホンダやボルボ、デンソー、日本電気、ノベリス、コックス・オートモーティブ、ハーツ、イトラン、ネクスト・ギア・ベンチャーズ、イスラエルのメイヤー・カーズ・アンド・トラック・グループなどが参加し、技術検証やコラボレーションのための準備を進めている。

「Powerは、参加企業が協力して、製品やコンセプトを一緒に作り上げる場所だ」とコーエン博士は述べている。「スタートアップはここで、コンセプトを検証し、改善し、磨きをかけていく。大手企業はここで革新的なコンセプトと出会い、3〜4年後には自社のプラットフォームで取り込めるように成熟化を進めていく」と、コーエン博士は語る、

しかし、これは想像する以上に大変なことだ。小さなスタートアップは、優れたイノベーションを持っていても、それを適切にプレゼンしたり、市場での価値を評価する方法を知らない場合がある。また、大企業の官僚主義的なカルチャーは、新しいアイデアの導入を遅延させがちだ。

「我々は7〜8カ月かけて、スタートアップの技術をパートナー企業の幹部にプレゼンし、その価値を理解させている」と博士は述べている。「スタートアップの技術のひとつひとつは、素晴らしい輝きを秘めた宝石の原石だ。大企業は、自分たちの優位性を失わずに、それを取り込んでいかなければならない」

Drive TLVは、保険やエネルギー、ドローン、バッテリーなど、自動車以外の領域のスタートアップとも連携している。コーエン博士は今後、イスラエル以外の国にもDrive TLVの活動を広げていきたいと考えており、米国やドイツにも拠点を広げる計画という。

編集=上田裕資

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