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2021.07.07 07:45

バフェット出資の中国BYDのEV販売台数、6月は昨年の約3倍に

(C)BYD

世界最大級のEV(電気自動車)メーカーである中国の「BYD」の新エネルギー車の販売台数が、6月に前年同月比で約3倍に増加したことが明らかになった。これは、世界最大の自動車市場である中国におけるEV需要の高まりを示す、最新のデータだ。

深圳に本社を置くBYDは7月5日、6月の新車EVの販売台数が、4万1366台に達したと発表した。昨年同月の販売台数は1万4165台だった。BYDは、年初来の6ヶ月間で15万4579台のEVを販売しており、前年同期比で154%の増加となっている。

中国のEV業界のパイオニアであるBYDは、国内の新興企業のNIOやXPeng、米国のテスラなどとの激しい競争に直面している。

NIOは今月初め、6月の販売台数が前年同月比で2倍に増加し、8000台を超えたと発表していた。また、米国で上場したXPengは5日、18億ドルの調達を目指す香港でのセカンダリー上場の株価を1株あたり165香港ドルに設定したと発表した。

ウォーレン・バフェットのバークシャー・ハサウェイの投資先として知られるBYDは、この分野の競合よりも多様な事業を展開しており、スマートフォンの部品やバッテリー、太陽光発電などを手掛けている。同社の顧客にはデルやアップル、シャオミ、ファーウェイなどが含まれており、香港市場での株価は過去1年間で3倍に上昇した。

BYDは、中国で複数のモノレール路線を建設しており、ブラジルなどのプロジェクトにも技術を提供している。世界最悪の交通渋滞で知られるロサンゼルスの交通局は、自動運転のモノレールの建設を検討中だが、交通局は今年3月、BYDが率いるコンソーシアム「LAスカイレール・エキスプレス」に最大6360万ドルを支払い、事前リサーチを行うとアナウンスしていた。

編集=上田裕資

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