リーダーとしての潜在能力をあますところなく解き放ち、人々がそれぞれの役割を、より効果的にこなせるように後押しするにはどうしたらいいのだろうか。
その最善の方法について、エグゼクティブコーチで、ジャンソン・アソシエイツ(Janson Associates)の最高経営責任者(CEO)でもあるキム・ジャンソン博士に話を聞いた。同氏は、フォーチュン100企業で勤務した経験があり、そうした企業のリーダーたちをコーチした経験もある。そうした経験から得た教訓について共有してくれた。
積極的に学ぶ
「ある役職で成功しているからといって、別の役職の知識やスキル、その分野の専門知識がすぐに手に入るわけではありません」とジャンソンは言う。その地位に昇進したのだから、あなたにそれだけの能力があることは間違いない。だが、成長と能力開発の余地は常に存在する。
個人的な成長と能力開発の目標を持つ
リーダーとして成長したいのなら、学習を最優先事項に据え、職業上の能力開発に向けた計画を立てる必要がある。どれほど忙しくても、学ぶ時間は常にある。スマートフォンを漫然とスクロールする10分のかわりに、本や記事を読んだり、リーダーシップに関する動画を見たりしよう。さらにいいのは、学習のための時間をカレンダーに組み入れておくことだ。
ジャンソンは、「仕事の計画を立て、計画を実行する」というルールに従って生きている。自分なりの能力開発計画を立てれば、それを守れる可能性は高くなる。
「成功するリーダー」の3つの重要な要素をマスターする
リーダーシップの3つの重要な要素は、自分自身を導くこと、チームを導くこと、そして会社を導くことだ。最高のリーダーは、この3つすべてに熟達している。
自分自身を導く:最高のリーダーは、自分自身についてしっかり認識している。自分の長所と短所を把握し、自分のなかにあるかもしれないスキルギャップの改善に、積極的に取り組んでいる。また、そうして学んだことを、より効率的で優れたリーダーになるための糧にすることもできる。