一方で、Bitinfochartsのデータによると、ビットコインのアクティブアドレス数は、過去3カ月間で38%減少しており、これはビットコインとって弱気のサインと見られている。
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待望のアップグレードが開始され、銀行が分散型金融(DeFi)の実験を始めたことで、イーサリアムの価格は昨年の同時期に比べて約1000%上昇し、過去12カ月間のパフォーマンスはビットコインを上回っている。銀行は、イーサリアムのブロックチェーン上のDeFiの仕組みで、融資や保険などのプロダクトを運用しようとしている。
一方、NFTブームにより、あらゆる種類のデジタルコンテンツがイーサリアムのブロックチェーンを介して販売されており、イーサリアムの需要はさらに高まっている。暗号資産ファンドTwo Primeの投資責任者は先月、イーサリアムがいずれビットコインを凌駕するだろうと述べた。
DeFiブームは、カルダノやバイナンスのBNB、ポルカドット、ソラナなどのイーサリアムの競合の価格を数千パーセントも押し上げている。その一方で、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムは、ビットコインが用いるプルーフ・オブ・ワーク(PoW)から、よりエネルギー効率の高いプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行を開始した。
JPモルガンは先日のレポートで、イーサリアムのPoSへの移行は、暗号通貨の普及に拍車をかけ、2025年までに400億ドル相当の価値を生み出すことにつながると予測した。
PoSを用いたイーサリアムのマイニングでは、マイナーが最低32イーサを保有してステーキング(掛け金として拠出すること)を行えば、年利数%程度の報酬を受けとる事ができるとされている。ステーキングは、投資家らに新たな利益をもたらすことになる、とJPモルガンのアナリストは述べていた。