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音声解析AI(人工知能)電話「MiiTel(ミーテル)」を提供しているRevComm(レブコム)。同社は、代表取締役の會田武史が2017年7月に創業。

MiiTelの特徴は、インサイドセールス(電話やウェブを使った内勤型営業)市場を中心に、電話営業やコールセンター業務における、顧客対応の会話を可視化、リアルタイム解析し、高精度のフィードバックを行うことで商談獲得率・成約率を向上させる点だ。また、蓄積された音声データは、教育研修に用いることで教育コストの低下、さらにサービス開発、機能改善など、企業の事業成長を支える手段になる。Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング2021 TOP20」に選出された企業だ。

そのレブコムに20年5月のシリーズAラウンドでリード投資をしたのが、久保田雅也がパートナーを務めるWiLだ。なぜ、久保田は、レブコムに投資をしたのか。


久保田:最初にお会いしたのは、2018年12月。当時のオフィスだった古いビルの狭い会議室でした。「ここか」と思っているうちに、狭い会議室にインパクトがある會田さんが入ってきて。そこから最初の投資が20年3月ですから、単なるストーカーですね(笑)。

會田:18年当時、出資してもらうのは難しいと話をしたのですが、久保田さんからは「別にいいんです。何かできることはないですか」と。「保険業界、不動産業界がコア・ターゲットなので、電話での営業や顧客対応をされている企業があれば紹介いただけますか」と話したら、すぐに東京海上さんを紹介いただきました。純粋にスタートアップを支援したい、日本をよくしたいという思いがある人だなと。多くの人は「バリュエーションはいくらですか」と細かい話をするんですけれど。

久保田:會田さんに投資をした理由は、「右脳」的でもあります。もちろん、事業領域の市場性、ホワイトカラーの生産性向上という課題の大きさ、拡張性のあるビジネスモデルという論理的な点もありますが、「彼は大物になるな」という嗅覚が反応したんです。起業家に限らず、多くの経営者にお会いしているなかで、「普通の起業家と違う」と。

また、僕らが、レブコムを支援するのに一番いいポジションにいるとも思ったんです。顧客となりえる、大企業を中心とした多くの業界の企業がLP投資家にいて、海外進出も視野に入れているなか、僕らはシリコンバレーにも拠点がある。利己的ではなく、利他的な考えで本当にそう思っています。

會田:久保田さんは距離感がとてもいいんです。「これやれ」「あれができてない」と介入してきて、事業がスピードダウンするのではなく、適切なタイミングで「確実にネックになるからいまここをやっていこう」というのを、海外をはじめとした事例などをベースにおっしゃっていただける。起業家の時間を重要視していただき、最小限にとどめる指示、指導、情報共有をしていただけるので、助かっています。

久保田:僕ら投資家は、おみこしの担ぎ屋でしかなくて、主役は起業家。というのも、結局、起業家が、事業も顧客もプロダクトもつくるし、向き合うし、価値提供する。起業家が気づくようにしたいし、気づいてくれて決断するからこそ前に進む。だから、あまり決めつけたことを言うことはしませんね。

文=山本智之 写真=平岩 享

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