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デジタルをテコとした成長戦略


魅力を発信できる街づくりとテーマ設定


自分たちの街・地域の魅力を見極めるには、今まで以上に客観的に地域を評価し分析しなければなりません。独自性とは、他との比較や区別の中から浮かび上がってくるものだからです。

地域の独自性・魅力を見極め、推進している地域には以下のような例があります。

l  ICTによる産業集積:会津若松市


l  食文化やサイエンスを軸とした地域デザイン:山形県鶴岡市


l  アートによる地域振興:徳島県神山町


l  データ活用による観光振興:宮城県気仙沼市


l  多世代共生のまちとして地域コミュニティ再生:石川県金沢市


新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、新しいライフスタイルに移行しようと考えている人もいます。今後ライフスタイルの選択肢の幅は広がり、ますます多様化するとみられます。そのような中で人々から住む場所として選んでもらうためには、「その地域での生活にどのような魅力を感じるか」「自分が生活のなかで優先したいことは何か」などの問いに対して、地域は独自性のある答えを用意しなければなりません。

より良い人生のためのスマートシティ


本連載の締めくくりにあらためて振り返ると、スマートシティは地域全体で、住民起点でサービス創出にあたり、デジタル技術を活用していく包括的な取り組みへと発展しています。住民が「より良い人生を生きるための都市設計」というQoLの観点で考え、自分たちで生活を再設計する街づくりでもあります。

ですので、スマートシティの取り組みは体験(エクスペリエンス)を軸に考えられなくてはならず、都市を構成する幅広い層に適した生き方や暮らし方を再定義するものです。都市OS、データ、そしてアーキテクトを主な要素とするスマートシティのビジョンは、今後の日本社会の一つの姿として具現化が加速していくでしょう。



【連載】スマートシティ会津若松の今

#1:ストレスフリーの未来の医療はすでに始まっている
#2:街づくりの挫折と成功の重要な分かれ目──機能するスマートシティ
#3:スマートシティを実現する「都市OS」導入のための必須思考

藤井氏の写真
藤井篤之|
アクセンチュア l ビジネス コンサルティング本部 ストラテジーグループ マネジング・ディレクター。名古屋大学大学院多元数理科学研究科博士後期課程単位満了退学後、2007年アクセンチュア入社。スマートシティ、農林水産業、ヘルスケアの領域を専門とし、官庁・自治体など公共セクターから民間企業の戦略策定実績多数。共著に『デジタル×地方が牽引する 2030年日本の針路』(日経BP、2020年)。

文=藤井篤之(アクセンチュア)

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