カーダシアンは2019年9月に「スキムズ(SKIMS)」を立ち上げた。インスタグラムだけで2億3100万人以上のフォロワーを持つ彼女の新ビジネスは、大きな注目を集めた。同社の2020年の売上高は1億4500万ドルにのぼり、今年はその2倍を超える見通しだと伝えられている。
リアリティ番組のスター、キム・カーダシアンが2019年に立ち上げた「スキムズ」(Getty Images)
急成長中するスキムズは今年4月の資金調達ラウンドで、1億5400万ドルを確保。評価額は16億ドルに達した。これを受け、フォーブスは同月、カーダシアンを(保有資産10億ドル超の)ビリオネアと認定した。
さらに、カーダシアンは6月28日、東京で開催されるオリンピック・パラリンピックに出場する米国代表チームの公式ウェア(下着やパジャマ、ラウンジウェアなど)に、スキムズが採用されたことを発表した。
一方、スパンクスを経営するほかNBAのアトランタ・ホークスなどにも出資しているブレイクリーの現在の資産は、フォーブスの推計ではおよそ7億5000万ドル。
ファクスの訪問販売員だったブレイクリーは1998年、補正効果のあるパンストの脚の部分を切って使うことを思いつき、それをきっかけにスパンクスを起業。抜け目ないビジネスパーソンとしての頭角を現し、2年後には高級百貨店ニーマン・マーカスで、スパンクスの商品を販売するようになっていた。
スパンクスは発売後すぐに、著名人の顧客を獲得。米人気司会者オプラ・ウィンフリーや女優のグウィネス・パルトロウといったセレブたちからも支持を得た。そしてブレイクリー自身も、(米国版「マネーの虎」といわれる)TV番組「シャーク・タンク」に審査員として登場。自らポットライトを浴びるようになっていた。