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2021.07.15

起業家とミュージシャンに聞く、挫折とセラピーとメンタルヘルス

ミュージシャンのジョー・ジョナス(中央)、ツイッチ共同創業者のジャスティン・カン(右)


セラピーのおかげで、名声や富と、自分が本当に情熱を注ぐもの、つまり音楽とを切り離すことができた。それはポップグループ「DNCE」の結成につながり、DNCEのヒット曲「ケーキ・バイ・ザ・オーシャン(Cake by the Ocean)」は、RIAAの「5倍プラチナ」認定を受けた。

SNSとどう付き合うか


2人のメンタルヘルスをめぐる習慣のなかで大きな役割を担っているのが、ソーシャルメディアを、「自分の価値」を評価するのではなく、人とつながるために活用することだ。カンの場合は、禁酒を自分に課しつづけるためにソーシャルメディアを利用している。

「ソーシャルメディア上に(禁酒の日数を)書いて、『禁酒を続けている』と公言することが、とても役に立っています」とカンは言う。「自分は承認欲求がすごく高くて、ほかの人にどう思われるかをとても気にするタイプです。その自覚があったので、それをライフハックとして利用したんです」

ジョナスのケースでは、ソーシャルメディアはもう少し複雑だ。彼のインスタグラムには約1200万人のフォロワーがいて、ソーシャルメディアに投稿したら、どんなに平凡な内容でも、たびたびニュースの見出しになる。「それに慣れるのではなく」とジョナスは言う。「うまく対応できるようになればいいんです」


Getty Images

ジョナスはそのために、私生活とパブリックな人格を切り離し、世界とファンに向けて自分の暮らしを公開する際の戦略を自分で決めるようにしている。「自分が共有するものを、自分でコントロールできるようになると、うまく行きます」

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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