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Chesnot/Getty Images

eスクーター(電動キックボード)を都市の公共交通網に組み入れることで、鉄道チケットの売上が35%も伸びるという、興味深いデータが開示された。

スウェーデンのeスクーターのシェアリング企業「Voi」は、都市におけるマイクロモビリティの普及を促進するため、ドイツ鉄道の関連会社のSバーンと共同で調査を行った。Voiのサービスは、Sバーンのアプリ内に統合され、ユーザーはeスクーターと鉄道をまたいで利用可能だ。

調査の結果、シュトゥットガルトで最大規模のバート・カーンシュタット駅に向かったVoiのユーザーが購入した鉄道チケットの売上は、他の場所との比較で35%増加していたという。このデータは、先日開催された「15分都市(15-Minute City)」と呼ばれるVoiのカンファレンスで発表された。

「15分都市」は、学者のカルロス・モレノが提唱したコンセプトで、都市で暮らす人々が、15分以内に主要なポイントにアクセスできるよう、交通網を整備することを提案している。

「私たちは長い間、都市の騒音や大気汚染を受け入れてきた。しかし、今こそ、人間を最優先にして都市を再設計する時だ。その答えが 15分都市だ」とソルボンヌ・パンテオン大学のモレノは述べている。

Voiの調査によって、マイクロモビリティサービスを公共交通機関と連携させることで、ラストワンマイルの移動が増え、自動車の使用を減らせることが分かった。

Voiによると、42%の利用者がeスクーターでの移動と公共交通機関での移動を組み合わせているという。これにより、自動車での移動が削減できる。Voiは、ドイツの5大都市のそれぞれで、週に50万回以上の乗車を提供しているという。

VoiのCEOのFredrik Hjelmは、「私たちは自動車への依存度を減らす必要がある。マイクロモビリティは、15分都市のビジョンを実現するための鍵だと考えている」と述べた。

編集=上田裕資

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