科学技術の未来、文化について執筆

ヴァージン・ギャラクティック創業者 リチャード・ブランソン(Drew Angerer/Getty Images)

世界のビリオネアたちの、宇宙に向かう競争がさらに加熱した。ヴァージン・ギャラクティックは7月1日、同社初の有人宇宙飛行を7月11日に実施すると発表し、同社の創業者のリチャード・ブランソンが搭乗すると述べた。

アマゾン創業者のジェフ・ベゾスを乗せたブルー・オリジンの宇宙船は20日の打ち上げが予定されており、ブランソンはその9日前に宇宙に向かうことになる。

すべてが計画通りに進めば、ブランソンは自身が設立した会社の宇宙船で宇宙に行った世界初のビリオネアになる。ヴァージン・ギャラクティック社の株式の1日の終値は43.19ドルだったが、時間外取引で急騰し、本稿執筆時点で51ドル以上に急騰している。

今回の「ユニティ22」と呼ばれるミッションは、同社が宇宙旅行を有料顧客に開放する前に実施する一連のテスト飛行の一部だ。このミッションには3つの目的があるとされる。

1つ目は、無重力が体験できる時間や地球の眺めなどの、顧客エクスペリエンスを評価することだ。2つ目は、同社にとってのもう1つの収入源である、宇宙空間でのリサーチの実施方法を検証すること。3つ目は、宇宙に向かう顧客向けの事前トレーニングの検証だという。

今回のフライトに、ブランソンと共に参加するのは、ヴァージン社のチーフ宇宙飛行士インストラクターのベス・モーゼス、リード・オペレーション・エンジニアのコリン・ベネット、そして同社のバイスプレジデントでフロリダ大学のために科学実験を行うシリシャ・バンドラだ。

2005年設立のヴァージン社は、2019年にニューヨーク証券取引所に上場していた。今回のフライトが成功した場合、同社は年内に2回のテスト飛行を実施し、2022年に商業サービスを開始する計画だ。

ブランソンは声明で、彼の会社の素晴らしいチームが一丸となって、すべての人を宇宙にアクセス可能にするという夢を現実のものにすると述べた。

「素晴らしいクルーの一員として今回のミッションに参加できることを、光栄に思っている。未来の宇宙への旅を検証し、人々がヴァージンに期待するユニークな顧客エクスペリエンスを確実なものにしたい」と、ブランソンは述べた。

編集=上田裕資

ヴァージン・グループリチャード・ブランソン宇宙

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