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性にまつわる健康と喜びを追求するセクシャルウェルネス企業「Maude(モード)」の創業者でCEOのエバ・ゴイコエチェアは、この業界のパタゴニアを目指していると語る。

「パタゴニアは、製品を販売するだけでなく、人々の考え方を変えようとしている」と、彼女は話す。ゴイコエチェアは、Maude が販売するセックストイや潤滑オイルなどのプロダクトを、人々の当たり前の日常の一部にしたいと考えている。

Maudeは6月29日、シリーズAラウンドで580万ドル(約6.4億円)を調達したと発表した。これにより、同社の累計調達額は1000万ドルを超え、バイブレーターなどのセックス・テクノロジー製品を販売する企業としては、異例の調達額を誇る企業となった。

2020年に「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」の主演女優、ダコタ・ジョンソンを共同クリエイティブ・ディレクターに起用したMaudeの製品は、ノードストロームの店舗などでも販売され、売上は前年比200%増以上のペースで伸びている。

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ゴイコエチェアは、夫と一緒にTinkerというミニマルな時計ブランドを立ち上げた後、Maudeを設立した。ネイティブアメリカンの血を引く彼女は、ベンチャーキャピタルから100万ドル以上の資金調達に成功した90人のラテン系女性起業家の1人とされている。

今回のラウンドを主導したTrue Beauty Venturesのクリスティーナ・ヌニェスは「Maudeの資金調達に参加することに興奮している」と述べた。彼女は女性のみで構成され、ラテン系が過半数を占めるMaudeの取締役会に参加する。

パーソナルケアブランド大手のAlba Botanicaなどにも出資するTrue Beautyからの出資を獲得したMaudeは、ウェルネスブランドとしての成長を加速させていく。

今回のラウンドに参加したブラジルのコスメ大手Natura & Coの投資部門Fable Investmentsの担当者は、「セクシャルウェルネスは今後、食事や睡眠と同様に、人々の暮らしにとって重要なものと認識されるようになる」と述べた。

ベンチャーキャピタルは一般的に、性の喜びを追求するセクシャルウェルネス分野の企業への投資を敬遠する傾向があるが、Maudeは独自の道を切り開いてきた。しかし、同業の新興企業のCakeも先日、600万ドルを調達し7月からウォルマートの店舗で、潤滑オイルなどの販売を開始する。

編集=上田裕資

起業家

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