ビジネス

2021.07.03 08:30

暗号通貨ブームのなか、業界で深刻化する人材難


暗号通貨管理プラットフォームで、暗号通貨取引サービスを提供するBlockFiは、入金した暗号通貨に応じて利子を付与するとともに、これらの通貨を担保にした融資も行っている。現在、全世界で100人分のポストを募集しており、オフィス勤務、リモート勤務の両方の選択肢がある。

コネチカット州スタンフォードに本拠を置き、暗号通貨の資産管理サービスを提供するグレイスケール・インベストメントでは、15人の採用を目指している。募集中の職種には、エンジニアやETF(上場投資信託)の専門家が含まれている。

連邦政府が認可した初のデジタル資産銀行アンカレッジ・デジタル・バンク(Anchorage Digital Bank)は、トレーダー、エンジニア、さらにはリスクおよびコンプライアンスの専門家など、全世界で約50人分のポストを募集している。

キャメロンとタイラーという双子のウィンクルボス兄弟が創業した暗号通貨取引所ジェミニには、シンガポールでさらに多くの人材を採用する計画がある。また、香港に拠点を置くCrypto.comは、200人分以上の空きポストについて募集中で、その半分以上がアジア在住者を対象としている。

こうした人材争奪戦を勝ち抜くために、暗号通貨関連企業は、報酬の増額や、全世界を対象にしたリモートワークの推進など、さまざまなインセンティブを提示し、人材の獲得に向けたアピールに余念がない。

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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