30U30

2021.07.06

U30に聞く30のこと。「人工エラ」で世界から注目の亀井潤、3年間の変化を語る

マテリアルサイエンティスト/バイオミミクリデザイナー/AMPHIBIO CEO 亀井潤

「未来の当たり前をつくるのは、いつだって若い力なのだ」。そんなコンセプトのもと、2018年から展開している「30 UNDER 30 JAPAN」も今年で4年目を迎える。

もちろん今年も、次世代を担う30歳未満のイノベーターを探し、その活動に光を当てていくが、一方で、過去に「30 UNDER 30」に選ばれたメンバーたちにも注目したい。

3年前の受賞者に30の質問をする連載「30 Questions」では、幼い頃の話にその素顔を垣間見たり、3年の振り返りに未来を想像したり。短い回答にも、様々なインスピレーションが隠れているはずだ。



第4回に登場するのは、水中で呼吸ができる人工エラ「AMPHIBIO」の開発で世界から注目を集める、マテリアルサイエンティスト/バイオミミクリデザイナーの亀井潤。その座右の銘、毎日のルーティンとは?


1. 最近見た映画、感動したのは?

David Attenboroughの「A life on our planet」です。人間の活動の結果、地球がいかに限界点に近づいているかを警告するドキュメンタリーですが、その一方で解決の道筋と自然の美しさが描かれていて、多くのことを考えさせられました

2. 思い出の味は?

チポラータ・スープとパン

3. 一番よく使うSNSは?

最近はInstagramです。でも、必要な時以外は極力SNSから離れようと考えています

4. 小さい頃興味があったものは?

小さい時から科学には興味がありました。小学生の時に自分の地域の植物を集めたりするのに熱中していました。あとはサッカーが好きでした

5. 小さい頃の将来の夢は?

特に具体的にはなかったのですが、ものづくりや科学ができたらいいなと思っていました

6. 学生時代、勉強で苦労したことは?


数学ですね。同級生がすごく優秀でいつも教えてもらっていました(笑)

7. これだけは譲れないこだわりorマイルールは?

自分が決めたことはしっかりとこなす、自分との約束を守る

8. いま自分が10代だったらやっておきたいこと

バイオテクノロジーとインフォマティクスの交差点に関する分野を勉強したり研究すると思います

9. いまの仕事をしていなかったら、いま何をしていると思う?

旅をしながら、ドキュメンタリーとかを撮りたいですね(笑)

10. ご自身の仕事、活動を行う中で一番好きなプロセスや時間は?

いろんなアイデアを妄想して、ノートに書き込んでいる時だと思います。実際はほとんどのアイデアはうまくいかないのですが、思いついた時はいつもテンションが上がります

亀井潤

11. 3年前から仕事面で最も変化したことは?

研究者からデザイナーになった後、英国でAMPHIBIO LTDというマリンスポーツ・アウトドア用の新規素材を開発するスタートアップを起業しました。

いまでは多国籍チームを率いて起業家として成果を出すために何をするべきかを考える時間が一番多いですが、時には白衣を着て、時にはデザインをしたりとハイブリッドな仕事の仕方をしています

12. 3年前から私生活で最も変化したことは?

生活の拠点が8割方イギリスになったことです。日本食が食べられないのは恋しいですが、グローバルにはたらく力学や次の時代を形作る波をより良く感じられるようになりました

13. この3年で一番自分を褒めてあげたかった瞬間

ロックダウン中も家に実験装置を作って実験を継続したこと

14. この3年間で最も後悔したことは?

大小の失敗をしてきましたが、あまり後悔はないです

15. コロナ禍で変わったことは?

イギリスでのロックダウン中、公園でのちょっとした散歩が大切な憩いの時間だったことからも、人間にとって自然との触れ合いは必要不可欠なんだと気付いたこと
次ページ > U30に伝えたいこと

ForbesBrandVoice

人気記事