世界のヒットモデル、レクサスNXがユニークな特徴満載で生まれ変わる


NXの駆動力配分はというと、エンジンが前輪を駆動して、リアはモーターのAWDになっている。このAWDシステムの前後駆動配分は、100対0から、20対80までという、かなりスポーティなセッティングができる。

また、もう一つ注目の仕様は、新開発の2.4リッターのターボモデルにダイレクトシフトの8速ATと、電子制御のフルタイムAWDが搭載。さらに、2.5LのNAバージョンに、8速ATとAWDの組み合わせも用意されている。

さて、インテリアだけど、これも「Lexus Electrified」からインスパイアされた「タズナ・コンセプト」が採用されている。タズナはもちろん馬術の手綱(たずな)から来ており、人と車が一体になる考えのもと、室内は包み込み感のある、シックで上品な空間になっている。その特徴はなんといっても、大型の14インチのタッチスクリーンと、頻度の高いスイッチの配置の良さだ。また、モニターのすぐ下のダイヤルの中の、液晶が入ったフィーチャーは格好いい。

NXの内装写真

音声認識も入っているし、64色のアンビエントライトなどもあって、とにかくどの欧州のメーカーと比較しても、質感がとても高いレベルになっている。レクサス製の10スピーカー搭載のサウンドシステムがオファーされているけど、オプションとして、よりハイスペックのマークレビンソン製のサウンドシステムが17スピーカーが入っているので、相当音作りは良さそう。

安全装備だけど、第3世代に進化したレクサス・セーフティセンス+が付いている。もちろん、レーダー・クルーズ・コントロールは付いているし、レーンキープも、ブラインド・スポットモニター。左右の見通しが良くない時とか、出会い頭の衝突回避を支援するシステム、非常に多くの先進安全性が含まれている。

最新の安全装備だけでなく、今回は「Eラッチ」という初の機能が付いている。つまり、ドアノブにタッチするだけで、ドアが開く。もちろん、ブラインド・スポットモニターと連動しているので、後ろから車や自転車が近づいてきていないかをまずチェックしてから開く。

2021年の秋に登場するということだけど、レクサス初のPHV、AWD、未来的な室内、Eラッチなどのユニークな特徴が付いているとあって、多くの人は好奇心を隠せないだろう。

NXを後ろから見た写真

国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載
「ライオンのひと吠え」過去記事はこちら

文=ピーターライオン

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事