国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

レクサスNXが初めてデビューしたのは2014年だったが、90以上の国と地域で累計100万台以上販売されたヒットモデルとなった。7年を経て、今年生まれ変わったニューモデル、新型NXはレクサス初のPHEVであり、しかもブランド変革の第一弾モデルとして登場した。

レクサスの電動化のフィロソフィー「Lexus Electrified」のベースに基づいて、これから多くの車種が出てくる予定だけど、そのトップバッターとして登場したのが、NXだ。実際、そのスペック表を見ると、どれだけユニークな特徴が搭載されているかに驚く。

外観デザインだけど、やはり、Lexus Electrifiedのコンセプトモデルからの流れを取り入れたスタイリングになっている。今回のスピンドル・グリルはさらに進化して、下のかどが取れた分、グリル全体がより上品なデザインに変わったと感じている。初代と比べて、ヘッドライトの長細い形と角度、その下のフォグライト周りの処理などは、より立体的で、大人っぽい印象がある。正直な話、この顔は今までのレクサスのSUVの中で最もバランスが取れて格好良いと思う。

NXを横から見た写真

サイドを見ると、フロントのホイールアーチから、一本のラインが後ろに流れて、リアドアの真ん中あたりで2つのキャラクターラインに別れるデザインも、Lexus Electrifiedからインスパイアされた感じ。テールライトにもLの字のモチーフが入っているおかげで、とても未来的な印象だ。ロゴも変わって、レクサスの文字だけが残っているのが渋いと思う。

採用しているプラットフォームは、ハリアーやRAV4にも使われているGA-Kプラットフォームになっているので、静粛性、走り、乗り心地、安全性はトップクラスを保証している。でも、やはり、NXは高級ブランドのレクサスの商品だからこそ、はっきりした形でハリアーやRAV4より目立たせる必要があるので、そういうトヨタの車両よりもひと回り大きな20インチタイヤを履くことが開発段階から前提だったそうだ。

でも、何よりも話題になっているのが、新しいプラグイン・ハイブリッドのシステムを採用する「NX450h+」が追加されたことだ。パワートレーンは、2.5リッターの4気筒ガソリンエンジンと組み合わさったトヨタTHS IIのハイブリッドシステムで構成されている。306PSを発揮するこのユニットは大容量のバッテリーを備えたトヨタなりの2モーターPHVシステムになっている。

RAV4とハリアー同様のバッテリー、つまり18.1kWhのセルフ・チャージ付き機能が付いている。だから、燃費はハリアー・ハイブリッドの22.3km/Lに勝ることは間違いなし。「電動化への対応もNXの重要なミッションだった」とレクサス側はいうけど、これからは多くのレクサス車にも登場するだろう。



文=ピーターライオン

レクサストヨタ
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