上司との関係が悪化したとき キャリアを守る方法は?

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自分のチームとの人間関係も育てること。上司があなたとチームの間に干渉してきたとしても、直属の部下との間に個人的に親密なつながりが築けていれば、上司の悪影響をはねのけることができるかもしれない。若手は上級職の人のことを理解しているし、若手は思っているよりも早く上級職に昇進するものだ。

市場の状況にかかわらず職探しを始める


このファンドマネジャーは市場が改善するまで職探しを保留にしているようだが、それは間違いだ。人材採用は市場が上向きのときも下向きのときも行われている。埋めるべき空きポジションは常に存在し、全ての業界や企業が下向き市場で人材採用の規模を縮小させたり、採用をストップさせたりするわけではない。

上司から職責を取り上げられたのであれば、空いた時間を使って自分の宣伝資料をまとめ、社外の人脈と再度連絡を取るようにし、目標となる企業や仕事を調査して面談の機会を持つこと。

市場の状況が厳しく、積極的に求職活動をすることで立場がさらに危うくなる場合は、積極的な求職活動が安心して始められるようになるまで自分の市場価値を高める職能開発活動に注力しよう。あるいは、今の会社で昇進する上で役に立つようなサイドビジネスを始めよう。

キャリアの横滑りを考える


会社の規模によっては、支持してくれない上司の下を離れて、自分にもっと合う他の上司のところや部署に横滑りできるかもしれない。公式に異動できない場合は、できる方法で他の管理職や部署を支援しよう。

こうした部署や管理職の取り組みや、どこで支援が必要とされているかに注意を払う。それがたとえ非公式あるいは無給の活動だったとしても、人間関係を固め付加価値を与えることで自分が積極的に貢献している証拠として活用することができる。

上司の行動の悪影響を打ち消す


上司があなたに悪感情を持っている理由を完全には理解できず、上司の支援を取り戻すこともできないことがあるかもしれない。その場合、上司があなたのキャリアに与える影響を打ち消すことに注力すべきだ。

上下、横方向に独自のつながりを築き、社内外で求職活動を始め、良い成果を出し続けよう。スキルや能力の構築を続け、見ている人が上司のあなたへの待遇に疑問を持つか、あるいは正面から反対さえしてくれるように、優秀な人材になること。上司の支持がなくても、優秀な人になることはできる。

翻訳・編集=出田静

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