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2021.07.10 10:00

時代を読む、東京ホテルストーリーNo.10「東京エディション虎ノ門」


部屋数は全部で206室、内スイートルームは22室揃う。部屋の大きさも42平米から始まる贅沢な造りだ。案内してもらった各カテゴリーの部屋の中でも、やはりテラス付きの客室が人気という。

しかし、テラスはないものの、まるで写真の額縁のように景色が映える正方形の大窓があるデラックスタワーキングは、一人静かにリモートワークをするにも、何もせず物思いにふけるにも贅沢で最適なスペースである。


「スタジオテラスキング」は42~44平米の客室でプライベート テラス付き。好天の朝、朝食をテラスで摂るのも快適

一方、寝室とリビングの間に格子戸が設えてある美しいスーペリアスイート、最上階にある最も豪華なエディション ペントハウスなど、いずれも都心の眺望を楽しめるよう窓が大きく、まさに東京の街を体感できるアーバンリゾートの趣を感じる。


「テラススイート」のダイニング&リビングルーム。寝室を分け合う壁の代わりに格子のデザインが印象的に活かされている

食にも力が注がれている。開業が待ち遠しいスペシャリティレストラン「The Jade Room + Garden Terrace」は、新型コロナ感染症の世界的な収束を待ちつつ、さらにミシュラン星付きシェフのトム・エイキンズ氏の到着を、誰もが待ち焦がれつつ……21年内の開業予定という。そして前述の「The Blue Room」も同31階のロビー階にあり、朝食、ブランチ、昼食、夕食に対応。斬新で美味しいオリジナル料理を気負わずに楽しめる。


「The Blue Room」夏のコースから、肉料理「和牛テンダーロイン、チミチュリソース、スイートポテトのマッシュ、クレソンのサラダ」。低温調理されたテンダーロインが柔らかく優しい味


客室に置かれるアメニティのひとつ、ティーセット。モダンにデザインされた和の伝統的鉄器の急須

ホテルの中心を占め、ハイライトでもあるロビー階は実に印象的だ。前述のように高さ5.8mもある二重構造の天井が特徴的で、東京都心を映し出すダイナミックなガラス窓は7.8mの高さがある。東京エディション虎ノ門の第一印象を語るなら、この31階に集約された高級感溢れる個性派デザインであろう。

一方、奥まった場所に造られたスパ「The SPA at The Tokyo EDITION, Toranomon」を訪れたが、確かにややわかり難い場所に造られていた。しかし、スパの位置はそれが望ましい。スパは、裸の体や心をセラピストに預ける超プライベートな空間であり、むしろ利用者に限られた隠れ家的存在であるべきなのだ。設置された6室のトリートメントルームからは都心の眺望が楽しめ、フランス由来の日本初登場のプロダクツなどで癒してくれる。


ホテル運営のスパ「The SPA at The Tokyo EDITION, Toranomon」のリラクゼーション・ラウンジエリア。トリートメントの前後にゆったりと寛ぎの時間を過ごせる
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文=せきねきょうこ

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