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2021.07.01 07:30

コロナ後遺症が「半年以上」続く 若年層の感染者で半数以上


312人のうちおよそ61%は、新型コロナウイルスに感染してから6カ月が過ぎても後遺症があった。もっとも多かったのが倦怠感(37%)で、続いて集中力の低下(26%)、味覚障害と嗅覚障害の両方またはいずれか一方(25%)、記憶障害(24%)、息切れ(21%)だった。呼吸困難は、平常時の呼吸パターンに乱れが生じ、息切れや胸の締め付けを引き起こす。

「症状の大半は、調査対象者の年齢が上がるのに伴って頻度が増えた一方で、味覚障害や嗅覚障害は、46歳以下の若年層に多く見られた」と研究チームは述べている。

自宅療養者247人のうち、感染から6カ月が経過しても後遺症があった人は55%(136人)にのぼった。もっとも多かったのが倦怠感(30%)で、続いて味覚障害と嗅覚障害の両方またはいずれか一方(27%)、集中力の低下(19%)、記憶障害(18%)、息切れ(15%)となっている。

若年層の学習の妨げに


調査対象者のなかで最年少者グループにあたる「0歳から15歳まで」の子どもについては、6カ月後まで続いた後遺症は見られなかった。しかし、「16歳から30歳まで」の若年層のうち、52%にはこうした後遺症が見られた。具体的な症状は、味覚障害と嗅覚障害の両方またはいずれか一方が28%、倦怠感(21%)、息切れ(13%)、集中力の低下(13%)、記憶障害(11%)だった。

「懸念されるのは、入院しなかった若年層(16歳から30歳)の患者も重い後遺症に苦しむ可能性があり、感染してから半年が過ぎても、集中力や記憶力の低下、息切れや倦怠感が出る場合があることだ。とりわけ学生は、そういった症状が出た場合、学習の妨げとなるかもしれない」と研究チームは述べている。

研究者たちは、結論でこう述べている。「新型コロナウイルス感染者に高い確率で、長引く倦怠感が見られることは顕著な特徴だ。インフルエンザや、エプスタイン・バール・ウイルスが引き起こす伝染性単核球症、デング熱などの一般的な感染症よりも高い割合で起きている」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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