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フォーブス共同編集者

Chesnot/Getty Images

米ワシントン連邦地裁の判事は6月28日、米連邦取引委員会(FTC)らがフェイスブックを反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで提訴した裁判で、FTCの主張を棄却し、マーク・ザッカーバーグやフェイスブックの投資家たちは満面の笑みを浮かべた。

連邦地裁のジェームズ・E・ボアスバーグ判事は28日、FTCと州当局が起こした反トラスト法違反の訴訟を、十分な事実がないとして却下した。これを受けて、フェイスブックの株価は大幅に上昇し、同社の時価総額は初めて1兆ドルの大台を突破した。

フェイスブックの株価は時間外取引で4.1%上昇し、ザッカーバーグの保有資産は約51億ドル(約5640億円)の増加となった。

しかし、ボアスバーグ判事の判断と株価の動きは、フェイスブックの未来に関わる複雑な状況を浮き彫りにしている。フェイスブックは、政治的にも社会的にも多くの批判を浴びており、個人データの取り扱いについても非難されている。

ニューヨーク州司法長官のレティシア・ジェームズなどのフェイスブックに反対する人々は、反トラスト法に基づく訴訟によって、長年の悲願の達成を期待していた。今回の訴訟は、フェイスブックが2012年に行ったインスタグラムの買収と、その2年後に行ったワッツアップの買収をめぐるものだった。

しかし、ボアスバーグ判事は、これらの買収から時間が経過しすぎているとして、州の訴えを却下した。さらに、FTCの主張を退ける意見書の中で、彼らが十分な事実を提示していないと指摘した。ただし、FTCはまだ別の攻撃に打って出ることが可能で、30日以内に再び書類を提出できる。

ここでもうひとつ重要なポイントは、フェイスブックが過去4年間のほとんどの期間、ネガティブなニュースのみを報じられたにもかかわらず、株価を大きく上昇させたことだ。

ケンブリッジ・アナリティカ問題が報じられた2018年3月以降、同社の株価は約2倍に伸びている。ザッカーバーグの保有資産は当時の600億ドル以下から、28日時点で1280億ドル(約14兆1470億円)にまで上昇している。

編集=上田裕資

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