マネー

2021.06.29

【6月第4週資金調達まとめ】デジタルIDやKYCプラットフォームを提供、TRUSTDOCKが13億円の調達


DROBE


調達額:5億円
調達先:フェムトパートナーズ / 中澤智彦 / 佐熊陽平 / 山敷守 / 都筑友昭 / 長井大輔
備考:MBOの実施 / シリーズA

女性向けパーソナルスタイリングサービス「DROBE」の開発・提供を行うスタートアップ。

「DROBE」は、ユーザーひとりひとりに合った商品をプロが提案し、手元まで届けてくれるサービス。雑誌・広告のスタイリストやバイヤーなど経験豊富なプロが、個人の好みやお悩みに合わせて商品を選択。気に入ったものだけ購入、それ以外は返品が可能だ。

2021年6月現在、会員数は5万人を突破している。変わり続けるライフスタイル、ひとりひとりの年齢や性格、好みにも寄り添って、日々の生活に少しの発見をもたらしてくれるようなモノとの出会いをデザインすることを目標に掲げる。

2021年6月には、MBOを成功させるとともに、フェムトパートナーズを引受先とする第三者割当増資により、シリーズAラウンド約5億円の資金調達を完了。今後、エンジニアリングの基盤拡大やマーケティング強化、機動的な事業運営を可能にする組織体制構築に努めていく。

PDエアロスペース


調達額:3億1000万円
調達先:豊田通商 / よしもと統合ファンド
備考:ほか個人投資家4名も含む

宇宙機開発、宇宙旅行および附帯事業、宇宙輸送事業(宇宙港含む)を手がける企業。

同社は、民間宇宙ロケット「完全再使用型サブオービタル宇宙飛行機」を開発している。従来の乗り捨て型のロケットとは異なり、飛行機のように離着陸をし、再使用可能である。ロケットにかかる費用の80%が機体と言われる中で、機体を再使用可能にすることでそのコストを大幅に下げる。

また、同社は宇宙旅行のための事前訓練プログラムを展開している。宇宙旅行の飛行環境を模擬的に再現し、負荷を体感することでメディカルチェックを行う。

民間による宇宙開発が進み、世界的にも宇宙ビジネスに対する関心は増している中、同社は独自の機体とサービスを武器に今後も宇宙開発に貢献してゆく。

2021年6月には、豊田通商、よしもと統合ファンド、および個人投資家4名を引受先とした資金調達を実施した。

今後は、一層の開発体制の強化を行い、高度100km到達および帰還が可能な「完全再使用型宇宙飛行機」の開発を続けていく方針だ。

スマートショッピング


調達額:3億円
調達先:日本政策金融公庫
備考:融資による調達

IoT重量計を用いた在庫管理・発注サービス「スマートマットクラウド」などを提供するスタートアップ。

「スマートマットクラウド」は、重量センサーが搭載されたマットの上に商品を置くと一定の頻度で残量を計測し、そのデータをクラウド上に保存し、ウェブ上で管理・確認できるサービス。

また、予め残量の基準値を設定することで自動的にメール・アラートや自動発注することも可能だ。

2018年秋の発売開始以降、クリニック・病院をはじめ、製造業・サービス業などの幅広い分野への導入が拡がり、2021年6月現在では、800件を超える顧客の在庫・発注管理に活用されている。

他にも、日用品を自動注文する“ゼロクリックショッピング”体験を提案するIoTサービス「スマートマットライト」なども提供。同サービスは、ドリンク・コピー用紙などの日用品をIoT重量計"スマートマット"に置くだけで、商品残量を自動計測し、少なくなったらAmazonに自動で再注文が可能だ。

2021年6月には日本政策金融公庫からの融資により、総額3億円の資金調達を実施。

今回調達された資金を活用し、サービスの利用者拡大を加速するための事業基盤を強化していく方針だ。

文=STARTUP DB

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