時が止まった町、谷中の新ホテル「YANAKA SOW」と「rojiroji magazine」

ホテル「YANAKA SOW」


ここはぜひ『rojiroji magazine Vol.05』を片手に、新旧がいい感じで混ざり合う谷中・根津・千駄木を旅してただきたい。まだ海外への渡航は当分難しいだろうから、意外に国内、それも都内にこんな面白い町が残っていたのかときっと楽しんでいただけると思う。

そんなとき、滞在をおすすめしたいのが谷中にオープンしたホテル「YANAKA SOW」だ。5月1日にオープンしたため、今回の『rojiroji magazine Vol.05』では紹介が叶わなかったのだが、これもまた谷根千の新しい顔になりそう。


「YANAKA SOW」の運営はAirbnbと小山薫堂氏率いるオレンジ・アンド・パートナーズが行い、宿泊予約はAirbnbのみで受け付けている

もともとは積水ハウスが「民泊可能なマンション」をコンセプトに設計した物件のため、全13室の室内は37~47平方メートルとどれもゆったり。室内にIHキッチンや大型冷蔵庫、共用スペースにはランドリーが完備されているので、暮らすように滞在できる。


1泊からホテルとして利用できる「STAY plan」と、30~365日までの長期利用が可能な「LIVE plan」の2種を用意。ひとり1泊1室1万7600円~


「愛とエロス」「茶人の暮らす家」「日本の暮らしの今昔」など、部屋ごとに異なるテーマのライブラリーはブックディレクターの幅允孝氏が選書を担当

そして最大のポイントは町案内専門のスタッフ「YANAKA DIGGER」の存在だ。民泊のスタイルを踏襲しているためフロントデスクは設けられていない代わりに、夕刻まで在籍している「YANAKA DIGGER」にこのあたりの美味しい店、面白いスポットをたずねることができるのだという。私たちrojirojiとしても、この奇跡のような町を理解し、ともに楽しんでくれる同志ができたのはうれしいことだった。

「どこかへ旅したい!」と気持ちがたぎったら、案外近くに、いままで知らなかった「ここではないどこか」がひそんでいるのかも。『rojiroji magazine』と「YANAKA SOW」がその旅の一助となればうれしい。

Text by Miyako Akiyama

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