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これに目をつけたのは彼だけではない。多くの人が突然、アマゾンに出品する小規模事業に大きなビジネスチャンスを見いだしている。オンライン・ブローカーのジェイソン・グエレタズによると、過去24カ月に、10〜15社が、1社につき1億ドル以上、総額で少なくとも15億ドルを調達してアマゾンのサードパーティセラーを買収しているという。

こうした起業家には、一流PEファンドや大手ベンチャー企業のほか、資産家などの支援者がついており、ジェフ・ベゾスがアマゾンで稼ぎ出す莫大な利益のおこぼれにあずかろうと多額の投資に余念がない。「その熱気たるや半端ではありません」とグエレタズは言う。1、2年前ならせいぜい50件の問い合わせしかなかった事業でもいまや、譲渡に手を挙げると1時間以内に200〜300件の問い合わせがあるそうだ。

すべては、消費者がオンライン・ショッピングに雪崩を打って移行しているからだ。アマゾンの時価総額はいまや1兆5700億ドルと、「アップル」(2兆300億ドル)、「マイクロソフト」(1兆6400億ドル)に次いで世界第3位だ。アマゾンの19年の売り上げは前年比21%増の3350億ドルに達した。アマゾンは現在、全米のオンライン・ショッピング売り上げの約40%を占めている。

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ウィロウ&エヴェレット、小洒落たステンレスのティーポット19.99ドル、温度が調節できる電気のティーポット・ケトル44.95ドルなど。コーヒーとティーに特化した台所用品のブランド。(同社インスタグラムより)

アマゾンの成長は急成長の国より速い


この活況ぶりに大きく貢献してきたのが、世界全体で200万社以上を数えるサードパーティセラーだ。彼らがアマゾンで取り引きした商品は、昨年5月までの12カ月間に米国内だけでも34億点と、前年同期の27億点を大きく上回った。米国内の出品者の内3万社以上が、それぞれ少なくとも年間100万ドルを売り上げた。その多くが、納品、代金の回収、顧客サービスといった、小売業につきものの面倒な業務をアマゾンに委託している。

彼らはアマゾンの売り上げのうち、10年前の倍に当たる約60%を占めるなど、きわめて重要な存在となっている。今回のパンデミックも、全体としてこうした出品者にプラスに働いている。

──サードパーティセラーたちが競合に勝つためにセラシオが提供する、アマゾンの必勝法とは? 続きはForbes JAPAN 8月号でお読みいただけます。

文=ローレン・デブター イラストレーション=ブライアン・スタウファー 翻訳=フォーブス ジャパン編集部 編集=石橋俊澄

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