新型コロナウイルス感染症が流行を始めてから、黒人の間では同ウイルスに感染して入院し、死亡する確率が白人と比べて不釣り合いに高い状態が続いてきた。また利用可能なワクチンのうち、黒人に接種されたワクチンの割合は白人よりはるかに少ない。
これは、構造的な人種差別によりワクチンや医療機関への不信感が増したことが原因とされることが多く、黒人コミュニティーに対する医療の拡大や、より多くの情報やワクチンの提供が求められている。新型コロナウイルス感染症を取り巻く不平等の周囲には、黒人の健康に対し不相応に大きな負担やリスクをもたらしている、米国の人種による健康格差というより大きな枠組みが存在する。
米先住民やヒスパニック系の人々も、新型コロナウイルス感染症によって非常に大きな負担を抱えている。ヒスパニック系の間でのワクチン接種率は、この集団の全人口における割合と比べると非常に低い状態だ。