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コロンビアのボゴタ(Cristian Vivas / shutterstock.com)

コロンビアの不動産スタートアップ、ハビ(Habi、本社ボゴタ)は、ソフトバンクグループ傘下のソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンドが主導するシリーズBの資金調達ラウンドで、新規株式発行により1億ドル(約110億円)を調達した。

2019年にブリンヌ・マクナルティー・ロハス最高経営責任者(CEO)らが共同で創業した同社は、コロンビアの中間層をターゲットとするアイバイヤー(iBuyer、物件をオンラインで買い取って再販する不動産テック企業)。今回の資金調達は、女性がCEOを務める企業によるものとしては中南米地域で過去最大のものになった。

コロンビアではこれまで、オンラインの不動産掲載サービスがほとんどなく、自宅を売りたい場合には、窓に「売出し中」と書いた張り紙を電話番号を添えて掲げるのが一般的だった。こうした非常に不透明な不動産取引を変えるのがハビの目標だ。

ハビは住宅を買い取り、リフォームして販売し、そのマージンから収益を得ている。不動産会社や銀行、政府などのパートナーから提供されるデータを用いて統合データベースを構築しており、それによって値決めを自動的に行い、住宅の売り手と買い手に取引サービスを提供している。

ハビでは、オーナー向けに自宅の価値の見積もりサービスも実施している。ロハスによると、これまでに同社の無料オンライン査定を受けた人は国内で約10万人に達したという。また、同社による住宅取引は2020年5月から2021年5月までの1年に、前月比で平均40%増を記録している。

同社の23日の発表によると、今回のラウンドにはインスパイアード・キャピタル、タイガー・グローバル、ホームブルー、8VCといった既存の出資者も参加した。調査会社のピッチブックによると、コロンビアのスタートアップによるシリーズBの資金調達額としては過去2番目の規模となった。企業評価額は公表していない。

不動産仲介会社ガレリア・インモビリアリアの調査によると、コロンビアの5大都市(ボゴタ、メデジン、カリ、バランキージャ、ブカラマンガ)の2021年第1四半期(1〜3月)の新規住宅販売は前年同期比31%伸びた。ハビはこのうちブカラマンガを除く4都市をカバーしている。

ロハスによると、同社は新たに調達した資金を活用して、メキシコ市を皮切りにメキシコへ進出することを計画している。過去1年で9倍の300人に増えたチームも引き続き拡充していきたい考えだ。

中南米のアイバイヤーでは、ブラジルのロフト(Loft)も今年3月、シリーズDラウンドで4億2500万ドル(約470億円)を調達し、22億ドル(約2400億円)の評価額を得ている。

編集=江戸伸禎

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