フォーブスジャパン編集部

blossom the project代表 中川ホフマン愛=ニューヨークで撮影

メンタルヘルスと社会問題について話すきっかけづくりをするインスタグラムメディア「blossom the project」がZ世代やミレニアルの人たちを中心に支持されている。

日本の性的同意年齢や入管法改正案取り下げなどの時事ニュースや、LGBTQ+の権利獲得の転換点を記念するハッピープライド月間(6月)に合わせた投稿を日本語と英語で続けており、アーティストやインフルエンサーたちもフォロワーにもつ。

大坂なおみ選手が、全仏オープンの棄権を発表し、2018年の全米オープン優勝以来うつ病に悩んでいたことを告白したことを巡っては、メンタルヘルスについて考える投稿を発信。試合後の会見を拒否したことから、罰金が課され、支持する声もある一方で「プロだから責任をとるべき」や「自己中心的だ」と批判もされていた。この投稿では「我慢を賞賛するのはやめよう」「自分の健康を優先することは自己中ではない」というメッセージも添えている。

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この発信を始めたのは、ニューヨーク大学で政治学を学ぶ中川ホフマン愛(めぐ)さん。大阪出身で、南アフリカ出身の父と日本人の母のミックスで、日本とアメリカを中心に、フィリピン、アラブ首長国連邦で暮らしてきた。コロナ禍で授業がオンラインに切り替わったことをきっかけに2020年4月から「blossom the project」インスタグラムを始め、ことし1月には社会運動やアート、カルチャーなどを融合したウェブマガジン「blossom the media」も開設し、活動の幅を広げている。

Forbes JAPANでは、そんな彼女とメンタルヘルスについて積極的に発信するインフルエンサーたちが対談する連載「Talk about Mental Health」を展開していく。

日本でも気軽にメンタルヘルスについて話せる環境がづくりが必要だと感じたのは、中川さんの自身の日本とアメリカでの経験に原点がある。どんな思いをもって発信しているのだろうか──。


──blossom the projectをインスタグラム(以下、インスタ)で始めたきっかけと、約1年でフォロワー5.6万人まで広がった理由を教えてください。

昨年3月半ば、ニューヨークで新型コロナの感染拡大がひどい状況になり、大学の寮にいられなくなり、父が暮らすカリフォルニアに移ってから、授業をオンラインで受けていたのでiPadをよく使うようになり、アプリでイラストを描き始めました。昨年4月からメンタルヘルスやセルフケアについてちょっとしたイラストと文章を添えて投稿するように。

最初は日本の友達向けで、フォロワーは1000人くらいでした。ただメンタルヘルスの問題は、ジェンダーや人種差別など周りの環境からも影響を受けていると思うようになり、社会問題との関連も考えるように。BLM(Black Lives Matter、黒人の差別撤廃運動)が日本でも話題になったタイミングで「日本でもBLMについて話そう!」という投稿をしたら、インフルエンサーのkemioさんや水原希子さんなどがシェアしてくれてより広まりました。

文=督あかり 写真= アマリ・ウェデル

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