6月23日は日本のモータースポーツにとって記念すべき日だ


さて、6月23日だが、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの「グランツーリスモ」の記念すべきイベントがオンラインで開催されたのが、同日の25:00。ゲームから派生して「世界各国で人気のeスポーツを通じて、現実空間で体を動かすスポーツへの参加を促し、相互の結び付きを強めてオリンピックの価値を高めること」が狙いだそうだ。

ちなみに、OVSの競技として開催されるのは、野球、自転車、ボート、セーリング、モータースポーツの5種目。モータースポーツ部門は、グランツーリスモSPORTによるオリンピック・バーチャルシリーズ モータースポーツイベントだ。

ワールドファイナルでは、グローバルオンライン予選で各地区から選抜された16名により3戦が行なわれた。最終的に総合ポイントを最も多く獲得して、オリンピック・バーチャルシリーズ モータースポーツイベントの初代チャンピオンに輝いたのが、イタリアのヴァレリオ・ガッロ選手。クライマックスとなった世界決勝の模様は、1894年の近代オリンピック誕生を記念する日、「6月23日(オリンピックデー)」に配信された。

優勝したヴァレリオ・ガッロ選手
優勝したヴァレリオ・ガッロ選手

五輪とグランツーリスモのメイン・スポンサーがトヨタということで、3レースで選ばれたマシンは全てトヨタ車だった。東京の「首都高」を舞台にした第1戦では、トヨタ86Gr.4というマシンが使われ、2戦めでは最近話題のGRヤリス、そして3戦目のレースでは、GRスープラが使われた。

グランツーリスモの写真

というわけで、マツダとグランツのファンである僕にとって、6月23日は眠れない1日となった。ひとつ、提案だ。この6月23日を「ジャパン・モータースポーツデー」にしようよ。マツダの30年前の勝利は毎年でも祝福したい気持ちだけれど、果たしてこの史上初のIOC主催のバーチャルシリーズは、オンラインの世界でどのぐらい響くか楽しみだね。

国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載
「ライオンのひと吠え」過去記事はこちら

文=ピーターライオン

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