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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

今週の6月23日は、実は日本のモータースポーツにとって記念すべき日だったが、多くの人は何があったかは気付いていないようだ。

簡単にいうと、この日はマツダにとって、1991年にル・マン24時間レース優勝の30周年記念だった。また、日本時間の真夜中には、国際オリンピック委員会(IOC)とグランツーリスモSPORTとの協業のeスポーツ「オリンピック・バーチャル・シリーズ」(OVS)が開催された。

実はマツダにとって、ここ直近の3年は長い歴史の中で最も大切な時間だったかもしれない。2019年は、オープンカーとして最も売れたギネスブック記録を保持するロードスターが誕生してから30周年記念だった。昨年2020年は、マツダはめでたく100周年を迎えた。残念ながらコロナ禍で祝福できなかったが。そして、今年は6月23日に、ル・マン優勝から30周年で業界で祝福された。

ルマン優勝時のマツダ
ルマン24時間レース優勝時のマツダ

覚えている読者は多いだろうけど、初の日本車としてル・マンで優勝した「7878」は、4ローターを採用するロータリーエンジンだった。その後、マツダはロータリー搭載のRX-7やRX-8を出したけど、2012年にRX-8は生産中止になり、以来、ロータリーを採用するクルマは不在だった。この9年のブランクに、多くのロータリー好きからは悲鳴が上がっていたけど、実はロータリーは死んではいなかった。

ロータリー・ファンのカムバックコールに応えるかのように、来年早々、ロータリーを搭載するMX-30が登場する。ところが、それはファンが求めているようなスポーツカーではない。MX-30 “REX” はSUVとして出るし、しかも積まれるロータリーエンジン(通称:RE)は発電用にしか使われない、いわゆるレンジエキステンダーEVになるわけだ。

MX-30の写真
MX-30

ところで、多くのファンが期待したのは、2015年に東京モーターショーでデビューした「RXビジョン・コンセプト」と、2019年にグランツーリスモSPORTに登場した「RXビジョン・コンセプト」をベースにした「RXビジョンGT3」のようなロータリー車だっただろう。RX-8の後継として、RXビジョンにインスパイアされたRE搭載のスポーツカー(例えば RX-9?)も、ぜひ作って欲しいところだ。

RX-VISONの写真
RXビジョンGT3

文=ピーターライオン

マツダソニーオリンピック
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