ワクチン接種が続く中国 厳格なコロナ規制はまだ必要との調査

Costfoto/Barcroft Media via Getty Images


研究者らはより厳格な非医薬品介入とワクチン接種を組み合わせることで、症状が出る感染者数は平均2300人未満、死亡者数は50人未満となり、流行を抑えることができると述べている。

また研究者らは「毎日のワクチン接種可能数が3000万回分(1000人中20回分)に増えたとしても、非医薬品介入が実施されなければ770万人以上が死亡すると見積もっている」と補足した。

中国は2021年3月下旬から5月中旬の間に、1日平均600万回分のワクチンを接種した。研究者らはさらに、新たな感染の波が広がる前に人口の30%がワクチン接種を完了し、それほど厳格ではない非医薬品介入を継続して実施しつつワクチン接種を続ければ、死者の数が98%ほど減ると見積もっている。

中国にとって、局地的なウイルスのまん延を継続的に監視し、流行発生の管理にリソースを投資することはいまだに重要だ。

政策決定者らは今回の調査から、学校の閉鎖やマスクの着用、対人距離を確保することの重要性を再確認することができる。一方研究者らは、この数学的モデルには一部制約があるため、ワクチン接種活動と同時に適用が必要な具体的な非医薬品介入や、こうした介入による人々の生活の質への影響についてはさらなる調査が必要だと述べている。

翻訳・編集=出田静

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