ベゾス、マスクが「泥棒男爵」扱いされる?
だが、昨今のアメリカにはふたたび、「長者たち」のたずなを締めようとする風潮が生じ始めている。
たとえば民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員はこの3月に、資産が5000万ドル(約53億4000万円)以上の世帯に、「5000万ドルから1ドルでも資産が増えたら、1ドルにつき2セント」の富裕税を課す案を提示した。つまり、株を売却しようがしまいが、持ち株の「価値が上がった分」には税金を払わせる、というのだ。
「富裕税」を推す民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員(Getty Images)
ちなみにカリフォルニア大学バークレー校エコノミストの分析によれば、「富裕税」は10年で3兆ドル以上の財源になる。
今回の「プロパブリカ」の報道はこの富裕税の導入後押しに一役買うのか。果たしてメガリッチたちの「黄金時代」はついに終焉を迎えるのか。──世界が注目している。