息するようにエコ? SDGsネイティブが選ぶ「フィットネスxごみ拾い」

(c)一般社団法人プロギングジャパン


「健康にも環境にも優しい」が特徴


自身の健康にも、環境にも優しいフィットネスとわれるプロギングだが、具体的にはどのようなメリットを私たちに及ぼしているのだろうか。

まず、生活の中に適度な運動を取り入れると、肥満になりにくく、うつ病やがんなどの発症率が、運動をしない人に比べて低いことが分かっている。そのため、しゃがんだり立ったりを繰り返しながらジョギングをするプロギングは、間違いなく身体に良い影響を与えてくれる。


(c)一般社団法人プロギングジャパン

そして、プロギングは野生の動物の命を救うことにも繋がる。道端に落ちて放置されたゴミは、最終的にたくさんの生物が暮らす河川や海に行きつく。

2020年の環境省の調査によると、海洋プラスチックゴミの8割は陸からの流入で、その全体の量は年間で500万から1300万トンになるとされている。この量の海洋ゴミが海に流れ込むと、海洋生物や鳥が食べ物だと勘違いしてゴミを飲み込んでしまったり、ゴミに引っかかったりして命を落としてしまう可能性がある。

ハッシュタグ「#plogging」の投稿、17万件超


環境汚染を防ぐために使われる費用は、紛れもなく私たちが払っている税金から使われている。海洋プラスチックゴミを回収、処理するために使われる税金ほど残念な使い道はあるのだろうか。それぞれが環境への意識を変えて、公共の場を綺麗に保つプロギングのような活動を生活の中に積極的に取り入れていけば、もっと必要とされていることに税金を回すことができるだろう。

そんななか、「プロギング」は地球レベルでの好循環を生むヒトにも環境にも優しいフィットネスという点がSDGsネイティブを中心に共感を呼び、現在、世界100カ国以上で毎日約2万人がプロギングをしているといわれる。インスタグラムでハッシュタグ「#plogging」の投稿は17万件を超えているという。

文=アステル 編集=石井節子

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