AIで買い物を予測、時間や費用の節約に役立つ食料配達サービス

(C)Hungryroot


価格とパンデミック


最近の調査リポートでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに伴う需要の増加と供給の減少により、食料品の価格が急激に上昇していることが明らかになっている。ハングリールートによれば、同社のサービス料金は、従来型の食料販売店や、現在利用できるほかのオンラインサービスと比べても遜色ないという。

「お客様からは、ハングリールートを利用するだけで、週に平均22ドルを節約できるとの声が寄せられています。しかし、当社のお客様は、食品だけにお金を払っているわけではありません。献立作成、栄養サポート、自宅配送を完備した、顧客第一のパーソナライズされた食品ショッピング体験に対してお金を出しているのです。当社はそうした仕事を代行することで、お客様の手間を省き、時間とお金を節約し、頭痛の種を取り除けるようにしているのです」とマッキーンは言う。

ハングリールートは、パンデミックの6カ月ほど前に、パーソナライズ型のサービスに転向した。同社の売上は2020年の3月から4月にかけて増加したが、同社はその増加をパンデミックによるものと見ている。

食品販売業界のオンラインへの移行が続くなか、AI対応プラットフォームは、今後の展開に向けた道を開きつつある。食品購入の新たな形が生まれつつあるのだ。

空のカートを押しながら大型店に入り、何万点もの商品を見てまわる日々は、遠からず過去のものになるだろう。ハングリールートのような企業は、エンドツーエンドの食品購入体験を全面的につくり変え、消費者の買い物平均所要時間を、「週2~3時間」からわずか「2~3分」に短縮している。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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