ワクチン接種を受けるバイデン大統領(Photo by Alex Wong/Getty Images)

米国のジョー・バイデン大統領が掲げた、7月4日の独立記念日までに成人の7割が新型コロナウイルス感染症ワクチンを少なくとも1回接種するという目標は、22日までに16州とコロンビア特別区(首都ワシントン)が達成した。すべて昨年の大統領選挙でバイデンを選んだ州・特別区となっている。ワクチンの接種ペースに政治が影響を与えていることがあらためて示されたかたちだ。

バイデンは1日のワクチン接種率が落ち込んでいた5月、各州・特別区にこの目標の達成を呼びかけていた。期限は恣意的なものだが、「7割」は米国での集団免疫の成立に必要と言われている免疫獲得者の割合にあたる。

これまでに目標を達成したのは、バーモント、マサチューセッツ、ハワイ、コネティカット、メイン、ニュージャージー、ロードアイランド、ニューハンプシャー、ペンシルベニア、ニューメキシコ、メリーランド、ワシントン、イリノイ、ニューヨーク、バージニア、カリフォルニアの各州とコロンビア特別区。いずれも大統領選では民主党のバイデンを選出した。

バイデンを選んだ州で接種率がまだ7割に達していない州は9州あるが、うち6割未満はジョージア州(52.9%)だけで、ほかは60%台に達している。


ワクチン接種を受けるバイデン大統領(Photo by Alex Wong/Getty Images)

一方、共和党の現職だったドナルド・トランプを選んだ残り25州のうち、4州(ミシシッピ、ルイジアナ、ワイオミング、アラバマ)は、少なくとも1回接種した成人の割合が5割にも届いていない。

全米では、これまでにワクチンを1回接種した成人の割合は65.4%となっている。

これまでの世論調査でも、民主党支持者のほうが共和党支持者よりも接種率が高い、あるいは接種に前向きな傾向が示されていた。カイザー・ファミリー財団が今月公表した調査では、ワクチンをまだ接種していないと答えた人の約半分(49%)を共和党支持者が占め、民主党支持者は29%にとどまっている。

トランプは4月、FOXニュースのインタビューで、なぜ共和党支持者にワクチン接種をためらう人が多いのかはわからないとし、人々には接種を受けるよう勧めていると語っている。

トランプ自身もすでに接種を受けているが、バイデンと違って非公開で行った。また、ワクチン接種を促す公共広告の撮影には応じておらず、インタビューや演説で接種を奨励するのにとどまっている。

編集=江戸伸禎

コロナワクチンドナルド・トランプ米大統領選

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