「1日を通してマインドフルネスを得るための実践方法は数多くあります。ヨガやピラティス、太極拳などワークアウトにより体を動かすことも含まれます。そして、Apple Watchはマインドフルネスアプリによるわずか1分でできるセッションと、ワークアウトアプリによるマインドフルな運動を記録することの2通りの方法でユーザーをサポートするデバイス」であることもアーニー氏は強調している。
リフレクトや呼吸のセッションを含む、ユーザーが実践したマインドフルネスアプリの履歴は1分単位でiOSに標準インストールされている「ヘルスケア」、および「フィットネス」のアプリに記録され、ユーザーは時系列で成果を振り返ることもできるそうだ。
watchOS 8からワークアウトのメニューに太極拳とピラティスが追加される
関心は「Apple Watchが実現する健康革命」に向いている
世界中がパンデミックに見舞われる中、2020年に当時の新型モデルであるApple Watch Series 6とともにローンチされたwatchOS 7には「手洗い(タイマー)」「睡眠(モニタリング)」に「血中酸素ウェルネス」といった、健康の自己管理を強力にサポートするアプリが揃った。あわせて、比較的廉価なモデルのApple Watch SEが“初めてのApple Watchユーザー”を広く開拓したこともあり、いま「次のイノベーション」に集まる視線はもっとも熱を帯びている。
秋に向けて無料のソフトウェアアップデートとして正式にリリースされるiOS 15には、iPhoneやApple Watchにより取得したユーザーのヘルスデータを、家族や介護ヘルパーに共有できる機能が加わる。またデータに解析を加える「トレンド」機能を活用すると、健康状態の変化もより明快に可視化される。Apple WatchとiPhoneが連携しながらユーザーの健康を見守る機能が一段と強力になりそうだ。
iOS 15のヘルスケアアプリには、記録されているデータを家族や介護ヘルパーに共有もできる
Apple Watchの新製品を期待する声も高まりつつある。だが、今や多くの関心はむしろ「Apple Watchが実現する健康革命」そのものに向いていると筆者は思う。これからApple Watchのユーザーが増えるほど、ヘルスケア関連の機能を正しく使うための知識を伝える有識者やメディアの声にも関心が集まるだろう。アップルによるヘルスケアをテーマにしたストアイベントなど体験型の情報発信にも期待したい。
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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