今回のレポートでは、1分間でマインドフルな集中が図れる新しいセッションの「リフレクト」に注目したいと思う。
リフレクトは呼吸のセッションと同様に、その継続時間を1分から5分の間でユーザーが自由に選べる。セッションの目的はApple Watchのユーザーに自身と対峙させて、ポジティブな思考へ導くことにある。
Apple Watchのユーザーをポジティブな思考に導く「マインドフルネス」アプリ
セッションは、「Take a moment to pause.(一時、立ち止まってみよう)」という呼びかけから始まる。続いてApple Watchの画面には「感謝していることをひとつ思い出して、なぜそれほど感謝しているかについて考えてみてください」といった具合に様々なメッセージが表示される。
セッションの開始前に一息つく間、ポジティブな思考を促すメッセージが画面に表れる
リフレクトには100を超える内容の異なるプログラムが収録され、セッションを立ち上げるたびランダムにメッセージが表示され、忙しい1日の中でも少しの間をとり、より心地よく過ごせるように提案する仕組みになっている。Apple Watchの画面にはメッセージのほかにもカラフルで美しいアニメーションを表示して、ユーザーの集中を促しながら時間の経過を視覚化する。
1日の始まりと就寝前といった具合に、任意のタイミングにリマインダーをセットしておくと、このセッションを忘れることなく続けられる。リマインダーの時刻や頻度はiPhoneのWatchアプリからカスタマイゼーションができる。
科学的な知見に基づいて作られている
100を超えるリフレクトのセッションでは、「Renew:ストレスを解放/リフレッシュする」「Connect:自分自身や他者との繋がりを感じる」「Grow:自分の思考や経験を見つめてみる」といった3つのアプローチからマインドフルネスを促す表現がApple Watchの画面に表示される。
リフレクトのセッションを実施中、Apple Watchの画面にカラフルなアニメーションが表示される
セッションの基本的な道筋は、開始の直後に一時「立ち止まり」、「周囲を見渡す」ことに意識を向けてから、さらにマインドフルな状態に「思考をシフトする」というもの。アーニー氏は、「呼吸とリフレクトのセッションは、ともに研究や科学的な知見をベースにして作られたものです。定期的にマインドフルネスを感じる時間を取ることで、前向きな気持ちや周囲の人との関係を育み、精神的なウェルネス全般に寄与すると様々な研究でも報告されている」と説く。