コロナ「デルタ株」感染者が増加するEU、渡航規制を緩和

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6月初めの時点で新たに確認されるコロナ感染にデルタ株が占める割合が6%だったドイツは、特に子供にこの変異株の感染者が多いとして、警戒を強めている。スペインでは保健当局のトップが「デルタ株が優勢になるまでにかかる期間はおよそ6~7週間」との予測を示したことから、ワクチン接種を進めるペースを加速させている。

フランスでは今のところ、デルタ株に感染している新規感染者の割合はおよそ2〜4%がとみられる。だが、英国ではわずか3〜4週間前の時点で、新規感染者にこの変異株の感染者が占める割合は、これをはるかに下回る数値だった。

米疾病対策センター(CDC)のデータによると、米国では現在、新規感染者に占めるデルタ株への感染の割合は、およそ10%。だが、コロラド、モンタナ、ノースダコタ、サウスダコタ、ユタ、ワイオミングなど一部の州では、26%程度にまで増加しているとされている。ワクチン接種率が依然として低い州では、再び感染者が急増するリスクが高まっている。

EU各国は今後も独自に、ワクチン接種や隔離措置なしでの居住者の入国を認める国を決定することができる。一方、すでに一部の加盟国では「デジタルパス」によりワクチン接種の状況や検査結果を証明するシステムが導入されており、7月1日からは域内全体で、この運用が開始される予定だ。

編集=上田裕資

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