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2021.06.21 11:30

ビットコインの危険指標「デスクロス」発生で見えてきた真実

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ビットコインと暗号通貨の価格はここ1週間ほど下落が続いており、5月に2.5兆ドルだった市場全体の時価総額は、1.5兆ドル(約165兆円)を下回る水準となっている。

ビットコインの価格は、先週末にイーロン・マスクから予想外の後押しを受けたが、ここ数日は再び下がり始め、1ビットコインあたり3万ドルを目指して下落している。

現在、ビットコインのチャートは50日移動平均線が200日移動平均線を下回る「デスクロス」と呼ばれる状態になっている。取引所のコインベースの共同創業者のフレッド・エールサムは、「ほとんど」の暗号通貨は機能しないと警告し、「90%のNFT」は3年から5年後には価値がなくなると述べている。

ビットコインの「デスクロス」は、不吉な名前ではあるが、暗号通貨専門メディアのコインデスクは、「デスクロスが起こる頃には、すでにビットコインは売られ過ぎており、反発の準備が整っている」と指摘した。前回の2020年3月のデスクロスでは、ビットコインは下落直後に反転して大規模な上昇が起こり、小規模な暗号通貨も史上最高値を更新していた。

2017年にコインベースを退社した後に、ブロックチェーン投資企業Paradigmを設立したエールサムは、6月17日のブルームバーグの記事で「人々はあらゆる種類のものを試すだろう」と語り、小規模な暗号通貨の多くは生き残れないと警告した。「これまで何百万ものウェブサイトが現れて消えたように、何百万もの暗号通貨が生まれるが、それらのほとんどは機能しない」と彼は述べている。

サンフランシスコを拠点とする暗号通貨取引所のコインベースは今年、1000億ドルもの巨額の時価総額で上場したが、その後は3分の1近くにまで時価総額を急落させている。

NFTの90%は無価値になる


CoinMarketCap によると、2009年にビットコインが誕生して以来、何千もの暗号通貨が誕生しており、その数は1万種類以上に達している。
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編集=上田裕資

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