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コディアック・ロボティクスの自動運転トラック(KODIAK ROBOTICS)

長距離輸送トラックの自動運転テクノロジーを開発するシリコンバレー企業「コディアック・ロボティクス(Kodiak Robotics)」が、ブリヂストンの出資を受けて、世界的タイヤメーカーのセンサー付き「スマートタイヤ」を、システムに統合する予定であることを発表した。

ブリヂストン・アメリカスは6月17日、同社がコディアックの少数株主となることを発表した。ブリヂストンとコディアックは、今回の投資額を明らかにしていない。コディアックは先日、韓国のSKグループと自動運転トラックの開発に取り組むことを発表していた。

コディアックのCEOで共同創業者のドン・バーネットは、ブリヂストンのCTOであるニザール・トリギ(Nizar Trigui)が同社の取締役会にオブザーバーとして参加すると述べた。

自動運転トラック分野で、ウェイモやTuSimple、オーロラなどの資金力のある大企業と競合状態にあるコディアックにとって、新たなパートナーの獲得と資金調達は非常に重要だ。

バーネットは、グーグルの自動運転車プロジェクトに参加した後に、短命に終わったスタートアップOttoでロボットトラックの開発に携わったコンピューターサイエンティストで、近年は長距離輸送トレーラーの自動運転化に取り組んでいる。物流トラックの自動運転化は、ロボットタクシーよりも比較的容易で、初期の段階ではより収益性の高いビジネスになると考えられている。

PitchBookのデータによると、2018年以降にコディアックは少なくとも4300万ドル(約47億円)を調達している。バーネットは、追加の資金調達の詳細については言及を避けた。同社は現在、11台のセミトラックを保有しており、主にテキサス州の顧客のために商用の荷物を運んでいる。

ブリヂストン・アメリカス社長兼CEOのパオロ・フェラーリは、「自動運転車は、事故の発生件数を引き下げ、燃料を20%以上節約するなど、顧客に多くのメリットを与える」と述べた。

「タイヤを中心とした技術の進歩は、モビリティーのさらなる革新を実現するために不可欠であり、同時にサステイナビリティーにも大きなメリットをもたらす。今回の投資により、ブリヂストンとコディアックは、商用トラックに革命をもたらす先進的なモビリティソリューションを、迅速かつ正確に共同開発することが可能になる」と、フェラーリは述べた。

タイヤに搭載されたセンサーの威力


ほぼすべての自動運転車には、高出力のコンピューティングシステムと、カメラ、レーザーライダー、レーダーなどの複数のセンサーが搭載されている。コディアックは、ブリヂストンのスマートセンサー付きタイヤから、システム改善のための追加情報を得られる。

タイヤに搭載されたセンサーは、圧力や温度を監視するだけでなく、「荷重や力を測定することができる」とバーネットは話す。「重量配分は車両のダイナミクスに重要な役割を果たすだけでなく、制御性や操縦性、ひいては安全性能にも影響を及ぼす」と彼は述べている。

編集=上田裕資

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